すでに最終波動をつけて下落局面入りの可能性も
足元では、多くのエリオット波動のエキスパートが米国でもNYダウがかなりロングレンジで、あるいは2008年のリーマンショック以降から見ても最終波動の5波動目の5のポイントを打った可能性を指摘し始めており、これが間違いなかった場合すでに米株相場に残されているのは下げ3波だけの可能性も高まることになります。
先週末に、パウエル議長が利上げの後ずれと緩和措置を再度市場に持ち出すようなことを示唆したことからかなり株価は買い戻されており、エリオット波動のカウントにも影響を及ぼしかねない状況にもなってきています。しかし、すでに10年以上上昇した相場ですから、一定の大幅調整がでてもまったくおかしくはないこともまた事実。2018年にピークアウトしたということを覆すことができないリスクも高まりつつあります。
こうなると、下落局面は必ずしも押し目買いのチャンスとはならなくなる危険性が相当に高まりますから、慎重な対応が必要になるのは言うまでもありません。リーマンショック後の直後もそうでしたが、押し目と勘違いして早めにポジションをつくり大失敗した人をこれまで随分見てきていますので、拙速な判断は禁物です。
相場下落は突然、かつ上昇より加速度的に早い
正月早々ドル円がフラッシュ・クラッシュに見舞われたことで、改めて暴落相場の恐ろしさを認識させられた次第。下落する相場は突然にやってきますし、なにより上昇よりも飛躍的にスピードが速いのも大きな特徴といえます。
いつ相場が暴落するかなどまったく予想はつかないわけですが、少なくとも米株についてはすでに120か月近い景気拡大を経て、下方向に転換するタイミングが近づいていることだけは相当意識する必要があり、リセッションの予測が後ずれしても相場の下落が先に起きる危険性もかなり考えておく必要がありそうです。
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