fbpx

投資で人生は変わるのか?日本の経済縮小が見えている今、自分の資産を自分で守る方法=俣野成敏

投資はより良く生きる手段のひとつ

さて。ここまでの話と投資を絡めると、「コンセプト(目的)は変わらない」、ということです。つまり人生の目的であれ、投資をする目的であれ、核となる軸がブレてしまっていては、目的に到達すること自体が困難になります。そもそも投資さえすれば人生が好転するなど、そんな美味い話はありません。投資とはあくまでも手段であって、投資が人生より先にくることなどないはずです。

投資が手段の1つに過ぎない以上、必ず目的が必要です。その目的が「良い人生」であったとしても、「何が良い人生なのか?」という定義付けが必要です。その定義こそが、行動するための目的となるわけです。

軸が定まれば、それがすべてを判断する際の基準になります。たとえば、私たちが開講しているマネースクールでは、「マネープランの実践」を軸に、3ステップ「現状把握、目標の設定、手段の選択」を用意しています。

当スクールに入校される方の目的も、人によって様々です。「投資を勉強したい」「お金の問題を解決したい」等々。私たち提供側の役目は、受講生の方が順に3ステップを上っていけるよう、伴走するようなイメージです。1人1人の目的が違う以上、当然、人によって3ステップの中身も違いますし、同じ人であっても、レベルが上がっていけば内容も変わっていきます。中身は入れ替わっても、マネープランの実践と、その先にある目的は変わらない、ということです。

【会社員にならずに、いきなり自力で生計を立てられるか?】

Q2. 「現在は学生で、いずれは独立・起業を目指しています。俣野さんの提唱するハイブリッド・クワドラントを実現するに当たって、まずはEクワドラント(サラリーマン)から始めるべきか?もし、Eを経験したほうがいいのであれば、どのような視点で働くといいのか?」

A. クワドラントとは、ロバート・キヨサキ氏のベストセラー著書『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』の中で提唱されている概念です。氏の主張によると、世の中のすべての職業はサラリーマン(E)、自営業者(S)、ビジネスオーナー(B)、投資家(I)のいずれかに当てはまる、と言います。私はこれを発展させ、「現代のような不安定な世の中で生きていくには、複数の職業を掛け持ちするハイブリッド・クワドラントを目指すべきだ」と書籍に書きました。

現在は、サラリーマンから仕事人生をスタートさせる人がほとんどです。「Eを経ずして、最初からS・B・Iの職に就くことはできない」、ということではありませんが、確かに、いきなりこれらの職に就くには、やはりある種の天才性やセンス、胆力などが求められるでしょう。

ビジネスをしようと思ったら、それ以外にも対人関係や根回し、世の中の趨勢を見極める力等々、社会人としての経験が必要になるのは事実です。

Next: どんなビジネスを始めるにも修行期間は必要?それとも必要ない?

1 2 3
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー