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弁護士への大量懲戒請求事件、その後は?~発端ブログが起こした7億円訴訟を傍聴=三宅雪子

昨秋に話題になった「弁護士への大量懲戒請求事件」について、関連裁判を傍聴してきました。事件の発端になったブログ運営者が弁護士らに7億2,000万円の損害賠償を求めた裁判です。(『三宅雪子の「こわいものしらず」』三宅雪子)

※本記事は有料メルマガ『三宅雪子の「こわいものしらず」』2019年2月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:三宅雪子(みやけ ゆきこ)
元衆議院議員。玉川学園女子短大、共立女子大学を卒業。テレビ局勤務を経て、2009年群馬4区で民主党から立候補し、比例復活当選。現在は、執筆やネット配信、福祉や介護のアドバイザーなどをしながら政治活動を行っている。

次々と始まる裁判、懲戒請求者が困った様子で立ち尽くすケースも

「弁護士への大量懲戒請求事件」とは

朝鮮学校への補助金交付をもとめる弁護士会の声明に対し、愛国ブログが懲戒請求を呼びかけ、雛形を使った賛同者たちが弁護士ら150名以上を懲戒請求し、一部弁護士らが懲戒請求者を不当懲戒請求として提訴したものです。

神奈川弁護士と神原弁護士ら女性2名が、懲戒請求を呼びかけたブログ運営者「余命氏」側から7億2,000万の損害賠償を請求されている裁判の第1回弁論を傍聴してきました。横浜地裁でした。

2018年10月29日のNHK「クローズアップ現代 なぜ起きた?弁護士への大量懲戒請求」の放送直前になって、この大量懲戒請求事件の発端となったブログ「余命三年時事日記」が1カ月ぶりに記事を公開しました。その内容は、神奈川弁護士会や神原元弁護士ら3人相手に同日7億2,000万円の損害賠償を求める訴訟を横浜地裁に起こしたというものです。

提訴するためには手数料を印紙で納める必要があります。その印紙代が218万円もかかることから当初は提訴がはたして事実かどうか疑問視する声もあったのですが、本当に提訴に踏み切ったのです。カンパは数千万集まったという情報もあり、それらで賄ったものと思われます。

原告は懲戒請求者「960人の会長」のT氏ら3名と懲戒請求者720名。思わず、「960人でないではないか」と突っ込みを入れたくなりました。余命氏は大きなことを言うわりには自分自身はなんだかんだ理由をつけて懲戒請求はしていません、結局、裁判も人任せです。

いずれにしても、小倉秀夫弁護士の開示請求が認められたので、法廷でご尊顔を拝見することになるでしょう。

ブログ運営者「(責任は)感じるわけがないよ」

1月31日の第1回弁論では、原告(代理人含む)被告全員出席でした。2名が訴え・選任を取り下げるという連絡があったそうです。手続きが間に合わず、この日は原告のままでした。「綻びが出てきているな」と感じました。

昨年10月29日夜のNHK「クローズアップ現代+」では、懲戒請求を呼びかけたブログ運営者にも直撃していましたが、インターホン越しに「別にやれと命令しているわけでもないし」と答えています。また、責任は感じませんか?との問いには、「感じるわけがないよ」と述べている様子が流れました(信者はあれさえ偽物だと言ってます)。

放送前に書かれたブログは、番組内容について「ねつ造、偏向の塊となる可能性が高い」と記述されていました。「NHKはいずれ近いうちに提訴する」とまで。

Next: 次々と始まる関連裁判。懲戒請求に動いた人は困惑してきている?

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