2019年1月の大型トレイラー用リグの受注、鉄道輸送量が大きく減少しています。これは何を示しているのでしょうか、過去のデータと比較しながら解説します。(『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』)
※本記事は、『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』2019年2月19日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
圧倒的に多いクラス8のトレイラー用リグで受注が大幅減少
クラス8トラック、前年同月比で68%減の1万5,800台へ
2019年1月の大型トレイラー用のリグ、クラス8トラックの受注が1万5,800台へ大きく減少し、これは前年同月比で68%下落、前月比で26%減少となりました。
クラス5、6、7の分類グループで見ると、2万3,400台で前年同月比で24%減少しており、前月比で3%と少し増加しています。
クラスに関して簡単に説明します。総重量で分けています。
クラス1、2、3が軽トラック、クラス4、5、6が中型トラック、クラス7、8が大型トラックです。大型の場合クラス8が圧倒的に多く、クラス7は少ないのです。
★(ア)を参照下さい。これは一番左の緑色折線が2019年1月の大型トラックのクラス8のリグの受注台数です。
米国トラックメーカーの受注台数ですから、米国だけでなく、カナダ、メキシコ、その他の輸出も含まれます。後ろの青色折線グラフは2018年通年の受注実績です。
つまり、運輸業者は昨年に過剰に発注してしまったのですから、急激の需要減退となれば、大きく新規発注を削らねばならないのです。今後も運輸業者の発注は減るでしょう。
★(イ)のグラフはSL地区連銀のグラフです。
総重量が1億4,000万ポンド以上の中型、大型トラックの米国小売販売台数(季節調整済み年率換算)です。右端2019年1月は、48万8,000台と減っています。
なお、中型トラックとはクラス4、5、6、そして大型トラックはクラス7、8です。
過去2回の不況期の販売落ち込みと現在を赤枠で示しています。
消費量は、輸送量に直ぐに影響を与えるものです。
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