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本当はこわい米国の失業率、雇用統計マジックに隠されて増殖するホームレスたち

就職をあきらめた人やホームレスはカウントされない

さらに総人口は増加しますので、人数で見てもわかりにくくなっています

先程も申し上げましたように、問題は非労働力人口です。この中には、年金生活者だけでなく、妊婦なども含まれています。

それだけでなく、よい仕事が見つからず、求職活動を諦めて家にこもった人々や、ホームレスの人々も含まれています。 

失業率は減っているが、仕事がある人も減っている

そこで、文民人口を100として、就業人口、失業人口、非労働力人口の比率の変化を見ることで、雇用状況がわかりやすくなります。

過去のデータを抜き出し、文民人口を100として、横棒グラフ(ア)を作成しました。

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青色棒グラフ:就業者人口 Employed Level(SL地区連銀の表現)
赤色棒グラフ:失業者人口 Unemployed Level (同上)
黒色棒グラフ:よくわからない非労働力人口 Not in labor force(同上)

上記の合計が、文民人口「Civilian Noninstitutional Population」です。

「Civilian Labor Force」は文民労働力人口で、就業者人口(青色部分)と失業者人口(赤色部分)の小計です。

2001年3月と2019年4月を比較しますと、確かに失業者人口(赤色部分)は2.9%から2.4%へ減少しています。

しかし重大なポイントは、就業人口(青色部分)の比率が、64.3%から60.6%へ減っていることです。3.7ポイントの減少だから大したことはない、と思ってはいけません。これは、仕事を持っている人の比率が減っているということです。

さらに、非労働力人口(黒色部分)は32.8%だったのが、37.2%へと増えています

2019年の就業者の非正規と正規従業員比率は、18年前と大きく異なっているのです。また、給与が安いため、複数の仕事に就業している人も少なくないのです。

失業者数(赤色)は減っていますが、安心してはなりません。非労働力人口(黒色)は増えているのです。この中には 就職をあきらめた失業者も含まれているのです。

このように、米国の公式失業率では、真の姿は見えないのです。

2019年4月の失業者人口の582万人と、非労働力人口の9,622万人の合計数は、1億204万人となります。

10年前の2009年3月の失業者人口の1,342万人と、非労働力人口の8,0895万人の合計数は、9,437万人でした。

18年前の2001年3月の失業者人口の614万人と、非労働力人口の7,038万人の合計数は、7,652万人だけでした。 

Next: 就職をあきらめた人はどれくらい?実は景気回復などしていなかった…

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