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住み続ける地獄。『すべてのマンションは廃墟になる』書評=姫野秀喜

マンションの建て替えは絶望的な難易度

著者は築40年以上のマンションを、

一万四五八〇棟

と政府統計より推計している。

そのうち、

建て替えられたマンションは、計画中の物件まで含めても二七四件

たったの、

一・八%ということになる

結論を先に言えば、ほとんどの老朽マンションは建て替えられない

マンションが建て替えられない理由

建て替えらえれない理由は圧倒的に経済的な問題である

建て替えが実現するマンションのほとんどは、容積率に余剰分があった場合

その場合、

元の所有者は建て替えに関しては一円も払わずに、建て替え後の新しいマンションのなかに、元の住戸と同程度の広さの新住戸を確保できた

というパターン。これ以外はかなり厳しい。

容積率が元のマンションの床面積と同率であればいいが、場所によってはオーバーしている場合がある

これはかなり絶望的で、

二五〇〇万円払って、元の住まいよりも狭くなる。

全区分所有者の五分の四が、そういう条件を飲める老朽マンションがあるとは思えない

この国で絶え間なく増殖している老朽マンションを建て替えることは、一部の幸運な例外を除いてほとんどない

絶望しかありませんね。やっぱり、家を買うなら区分所有じゃなく、戸建てやなと思ってしまいます。

Next: すべてのマンションは廃墟化する運命にある。対策はあるか?

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