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ファーウェイ制裁は、現代のスプートニク・ショック。アメリカがサイバー空間を制する=藤井まり子

「ファーウェイ・ショック」は、「現代版スプートニック・ショック」

振り返ると、トランプ政権の動きは極めて迅速でした。

5月10日には、トランプ政権は、劉鶴副首相が訪米中であったにもかかわらず、有無を言わさず、「中国製品:2,000億ドルに対して関税:10%を25%へと引き上げ」ました(関税引き上げ第3弾の発動)。多くの人々が見ている中で、劉鶴副首相の顔にドルを塗ったわけです。

今現在は、トランプ政権は、6月下旬の大阪G20での米中首脳会談に照準を当てて、「残る中国製品:3,000億ドルにも25%の関税をかける」準備を着々と進めて、中国を脅しています(関税第4弾の予告)。

さらに前述のように、5月15日には、トランプ政権は「ファーウェイへの輸出禁止措置」という極めて厳しい措置へと打って来ました。

米中関係は、ほとんどのエコノミストの「のんきな想定の範囲」を大きく乗り越えて、「悪い方向」へ向かっています。

アメリカ国内でも中国国内でも「国粋主義者的な対外強硬派」たちが急速に台頭して発言力を強めています。

アメリカ国内政治では、「アメリカは、いくばくかの成長の犠牲は甘受してでも、中国との覇権争いに負けたくないし、決して負けてはならない!」といった「国粋主義的な対中強硬派の人々」が急速に勢力を伸ばしています。

このヒステリックな動きこそは、今から60年以上前の「スプートニック・ショック」を彷彿とさせます。

米ソ冷戦時代の1957年、ソ連はアメリカに先んじて「人工衛星:スプートニック」の打ち上げに成功しました。ソ連の成功に、当時のアメリカはとても衝撃を受けます。時はあたかも核兵器時代が本格的に幕開けしていました。「宇宙を制するものは、地球を制する」とまで指摘されていたのです。

「スプートニック・ショック」以来、アメリカは狂ったように宇宙開発競争へと本腰を入れてゆきます。この時代以降、アポロの成功をはじめ、核を搭載した大型弾道ロケットなどのミサイル技術が続々を開発されてゆきます。

時代は巡り巡って、21世紀の今。時は、「次世代通信技術:5G」と「人工知能:AIの時代」が始まっています。

「陸海空をはじめとする従来型の軍事力」が地球を制する時代はもはや終わりつつあるのです。次世代は、「5GとAIでサイバー空間を一瞬で制するものが、一瞬にして地球の覇権を握る」と指摘されています。

核戦争などの野暮なものが起きる前に、「敵国のサイバー空間を一瞬で制圧できるものが、一瞬にして地球の覇者となる時代」がすぐそこまで来ているのです。

そんな時代が始まっているのに、アメリカの5G技術開発は、中国のファーウェイのそれに遅れを取っていました。さらには、アメリカのAIの技術は、数年後には中国に追いつき追い越されると予測されていました。

「サイバー空間や宇宙空間を利用すれば、遅かれ早かれ中国がアメリカの軍事力を完全制圧できる恐れ」が急速に現実味を帯びてきていたのです。アメリカ軍部の苦悩は計り知れないものだったでしょう。

60年以上前の「スプートニック・ショック」の時と同類の衝撃が、アメリカ国内で走っていたことは、容易に想像できます。

今回の「ファーウェイへの輸出禁止措置」は、まさしく「現代版のスプートニック・ショック」だったわけです。

いままさに、「次世代技術の開発では、今すぐ中国の息の根を止めたい」とするアメリカと、「息の根だけは止められてたまるか!」とする中国とが、お互い一歩も引かず、にらみ合っています。

「新冷戦」が本格的に始まってしまったのです。

次は、中国のどの企業が、トランプ政権によって「やり玉」に挙げられるのでしょうか?やられっぱなしの中国、本当に「レアメタルの輸出禁止措置」へと打って出るのでしょうか?

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