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米FRB、まさかの「マイナス金利導入」で終わる市場~国際決済銀行(BIS)の罠

FRBのマイナス金利導入は、限りなく現実に近い仮説になってきた

ロイターは、このことを報じた同じ2016年2月3日、「最悪のシナリオ」としながらも、「米連邦準備理事会(FRB)がマイナス金利を導入する可能性」を言い出したのです。

また、同日のブルームバーグは、「マイナス金利もシナリオに-16年の大手行ストレステスト」と題して、連邦準備制度理事会(FRB)が実際にマイナス金利を導入した場合、アメリカ銀行大手にどんな影響を及ぼすのかシミュレーションをやっていると報じたのです。

もっとも、2015年10月16日付けのロイターでは、「FRB、海外景気減速でマイナス金利も視野」と題して、利上げどころか、マイナス金利の導入を示唆する記事を掲載しているのです。

去年のこの時点では、連邦準備制度理事会(FRB)議長、ジャネット・イエレンは、「年内利上げ」の姿勢を崩しておらず、彼女が宣言したとおり、2015年12月16日、政策金利の引き上げを決定したのです。

悲観論が飛び交う中、なんとか利上げの約束を果たしたイエレンですが、同時にマイナス金利の含みを残しての利上げ第一弾でした。

イエレンは、今のところ、景気の様子を慎重に見ながら、2016年内に、あと3回程度の追加利上げを行う、としています。

しかし、投資家たちはイエレンの言葉に疑心暗鬼になっています。

連邦準備制度理事会(FRB)がマイナス金利を導入する可能性について、マネー運用のマネージャーとして30年以上の経験を持つベテラン、ビル・フレッケンシュタイン(Bill Fleckenstein)が明解な回答を与えてくれています。

(以下は、これに関して詳述しているメルマガ第128号「純粋な意味で『富』と言える金(ゴールド)によって身を守る」からの一部抜粋です。ブログのダイジェスト記事はコチラ

……株式市場は、連邦準備制度理事会(FRB)による操作によってファウンダメンタルに関係なく上げ下げしていることから分かるように、彼らは、この市場を破綻させないことに専念している。

リセッション(景気後退)は迫っている。

その明確な何かのサインが出たときに、QE4(量的金融緩和の第4弾)、あるいは直接的なQE、あるいは、少なくともマイナス金利(NIRP)が設定されるはずだ。

……しかし、やがて、FRBがどんな政策を打とうが、そんなことでは市場を支えることができないことを見せつけられることになるが、そんなときでも、投資家たちは、相変わらず下げたところを買い続ける。株式市場が完全に動かなくなるまで……。

QE4(量的金融緩和の第4弾)は、債務上限引き上げを米議会に諮らなければできないので、米国内で、大規模なテロなどが起こらない限り、議会は承認しないでしょう。

「米国経済は、すでにリセッション(景気後退)入りした」と宣言してしていますから、「2016年中のあと3回の利上げ」は、いったん棚上げにし、残すはマイナス金利の導入が検討される可能性が現実味を帯びてきたということなのです。

つまり、「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」という真逆のベクトルを持った金融政策を打ち出した日銀と同じように、FRBも、そう宣言せざるを得なくなるということです。

これについて、産経新聞の記事の見出しを見てください。
米、追加利上げに不透明感 神経とがらすFRB

日銀が「量的金融緩和」と「マイナス金利」という相対する政策をパッケージにして打ち出したことで、アメリカの景気の行方が不透明になったので、FRBが追加利上げに足踏みしている」という記事です。

日銀のマイナス金利導入のアナウンスは、確かに世界に衝撃を謳えました。

そして、わずか数日だけ、日本の民間銀行が日銀の当座預金に資金を置いたままにしておくと目減りするので、一部は国債へ、一部は株式投資に回るだろうという憶測から日経平均の爆上げとなりました。

同時に、マイナス金利を導入した国々で起こったように、自国通貨安=円安に傾斜したため、ドルが買い戻されたのです。

結果、世界中の投資家たちが懸念しているドル崩壊が遠のいたように見えたのもつかの間、再び円高基調に戻ってしまいました。

これを「日銀がFRBを救った」と見ている評論家がいるようですが、首をかしげたくなります。

FRBと日銀は、国際決済銀行(BIS)のレシピどおりにやっているだけです。それが、国際決済銀行(BIS)とつながっているダボス会議で示された、ということです。

Next: FRBの追加利上げに疑問を抱く投資家たち

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