さならる兆候。米国鉄道輸送量が減少中
米国鉄道協会の2016年2月3日付発表の要旨を紹介します。
※2016年2月8日月曜日配信記事の続編となります
発表のポイント
米国鉄道輸送量(無蓋貨車、コンテナー、トレイラー等の合計輸送量)の2016年1月輸送実績は200万7666輌で、2015年1月輸送実績の215万5890輌と比較して7.3%の減少であった。このデータから、グラフ(イ)を自作しましたので見てください。
特に減少が目立ったのは、石炭のマイナス33.3%。原油、石油製品でマイナス19.4%。土砂、鉱石等で10.3%のダウン。化学製品や自動車、部品等は横這い、ないし微増でした。
鉄道輸送量の評価には、月間平均の輸送量もあります。そのグラフは(ア)で 2016年1月最終週で見ると、米国鉄道輸送量(週)は前年と同じ週比較で6.5%のダウンとなっています。
北米地域、すなわちメキシコ、カナダ、米国の合計鉄道輸送量は、2016年1月最終週で見ると、鉄道輸送量(週)は前年と同じ週比較で13%のダウン。
カナダだけで見ると、2016年1月最終週の鉄道輸送量は12.4%ダウン。メキシコ地域では2016年1月最終週の鉄道輸送量は0.7%アップ。
大して減っていないではないか!と考えるのは間違いです。輸送量が減れば、当然GDPも応分の比率で減るのですから。
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『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』(2016年2月17日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
※太字はMONEY VOICE編集部による
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