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富裕層ほど騙されやすい…3つの富裕層のパターンと騙されないポイントとは?=小屋洋一

2つ目は「わきの甘い」タイプ

わきの甘いタイプは、基本的には善人である。周囲によって来る人に対して性善説で対応するがゆえに、結果的に資産が減少していくことが多い。

典型的なのは、様々な人に出資や寄付を持ち掛けられ、「それは良い話だ」と素直に応じているうちに実際の手元にあった資産が氷のように溶けていく。

私が会った例では、経営が順調に行っている会社の社長の例だが、やはり周囲に色々な儲け話や出資話を持ち掛けられ、あまり十分にわかりもしないのに応じているうちに、自分の資産があっという間に無くなってしまったそうである。今では反省してちゃんと会社を経営しながら再度自分の資産を形成することに今度は慎重に取り組んでいる最中である。

3つ目は「王道の資産運用を実践している」タイプ

こちらは代々資産を着実に承継している家庭などに多いが、ちゃんと信用できるアドバイザーを見つけて、専門家と共に一緒に資産運用を検討して株式や不動産で着実な運用を心がける人である。

私が会った中では、不動産、株式、ビジネスのそれぞれの分野でしっかりと専門家にそれなりの報酬を支払いながら相談相手になってもらい、その中で自分なりの判断や結論を出していくという極めて合理的な行動をとっている。

しかし、富裕層の中でもそのようにしっかりと資産運用に取り組んでいる人は、おそらく少数派だ。私が会う中での富裕層の多くは1つ目のあまり積極的には動かないタイプである。

最近では、銀行が積極的に動いているので1つ目のタイプの人もこれまで以上に困惑気味である。先日ご相談に来られた女性も4億円程度の資産を銀行に置いておいたら、銀行が色々としつこく金融商品の営業をかけてきて「銀行の良いようにやられてしまっては大変」とご子息から当社の方に母親と一緒に相談を受けました。

以下では、富裕層の人が周囲の人に騙されないための3つのポイントを教えよう。

Next: 騙されないために知っておきたい、3つのポイント

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