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AIでも5Gでもない。2020年に投資家が注目すべき業界と5銘柄はこれだ=栫井駿介

投資とは「ギャンブル的要素を消すこと」

ここまで相場見通しについて論じてきましたが、実は私はそれが当たるとは思っていません。なぜなら、投資家がすべきことは予想を当てることではなく、外れても大丈夫なように手を打つことだからです。

35億円を運用する個人投資家のテスタさんも「株で勝つというのは、いかにしてギャンブル的要素を消していくかということ。」だと言います。これが多くの人が見逃しがちな真実です。

その点、私たちバリュー株投資家がすべきことはシンプルです。相場環境にかかわらず、「いい株を安く買う」ことを徹底すれば、長い目で見ればどんな相場でも生き残っていくことができます。

AIでも5Gでもない。私が2020年に注目するセクター

私が今注目しているのは、実はAIでも5Gでもありません。どこにでもありそうな「トラック輸送」です。

トラック輸送と言えば、誰でも参入できることから小規模業者が乱立し、これまで投資に向いているとは思えない業界でした。

しかし、近年はインターネット通販の拡大で需要の拡大が続いています。一方で、人手不足が深刻化しているため、需要はあるのに捌ききれないという切実な状況が生まれています。

そこで台頭してきたのが、3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)というビジネスモデルです。これは、運送会社が企業の物流システムを一手に引き受け、効率化を成し遂げるものです。

委託した企業はアウトソースによりコスト削減ができ、一方で引き受けた運送会社は規模の拡大とノウハウの蓄積により、利益を出しやすい体質となります。一度アウトソースされたら業者を変更される心配の少ない「ストックビジネス」でもあるのです。

何より注目すべきは、これらを担う会社がとにかく「安い」ということです。具体的な銘柄を見てみましょう。

【銘柄<コード>:PER】
丸全昭和運輸<9068>:8.0倍
トナミHD<9070>:9.5倍
ハマキョウレックス<9037>:11.0倍
遠州トラック<9057>:11.5倍
センコー<9069>:11.6倍
(※PERは2019年12月25日時点)

PERが低い理由としては、利益率が低いこと、そして何より「地味」な点が挙げられます。このような銘柄こそお宝が眠っているものです。

各社とも業績を着実に伸ばし、利益率も向上しています。ぜひ四季報や有価証券報告書を見てチェックしてみてください。それで「良い」と思えたら買ってみてください。筋は悪くないと思います。

Next: 安くなった時に買い続ければ、数年後には必ず実を結ぶ

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