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「ゼロックス」のブランドを捨てる富士フィルム、生き残りをかけた戦略と意気込みとは=柴山政行

自ら市場を開拓するという意気込みを感じる、ゼロックスとの決別

「柴山コピー機」という名称を聞いたら、なんじゃそれ?となって、怪しそうで、そのコピーを使う気になれないですよね。

柴山会計ラーニングの簿記教材、というからそれを知っている方には簿記教育の信頼性を感じていただいて、教材の購入につながるのと根本の原理は同じです。

その分野での実績や知名度があるブランドは、その名称やノウハウを使用することで収益機会が増大しますから、そこに利用価値が生じるわけです。

ゼロックスのブランド・ノウハウと決別することで、自ら市場の開拓をしよう!という意気込みを感じます。

いっぽうで、ゼロックスから請け負っているOEM(相手先ブランドによる生産)は当面継続する、ということで、一気に関係をなしにするのではなく、様子を見ながら今後の展開を徐々に変化させていく余地を残しているのだと思います。

これを受けて、富士フィルムの株価と今後の業績がどうなるか、気になりますね。

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image by : Lutsenko_Oleksandr / Shutterstock.com

時事問題で楽しくマスター!使える会計知識』(2020年1月6日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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