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キャッシュレス初詣問題が急浮上。お賽銭の減少、個人情報流出にSuicaとPayPayはどう対処?=岩田昭男

あなたは初詣に行きましたか?お賽銭は現金で入れましたか?実はこのお賽銭の現場にもキャッシュレス化の波が来ています。そして多くの問題が浮上しています。(『達人岩田昭男のクレジットカード駆け込み道場』岩田昭男)

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プロフィール:岩田昭男(いわたあきお)
消費生活評論家。1952年生まれ。早稲田大学卒業。月刊誌記者などを経て独立。クレジットカード研究歴30年。電子マネー、デビットカード、共通ポイントなどにも詳しい。著書に「Suica一人勝ちの秘密」「信用力格差社会」「O2Oの衝撃」など。

個人情報が流出?お賽銭のキャッシュレス化が抱える問題点とは

お賽銭もキャッシュレス化

正月三が日に神社や仏閣の初詣に行った人は、かなりの数にのぼるでしょう。

さて、あなたは神様や仏様にお賽銭をあげましたか? それは現金でしたか? それともキャッシュレスでしたか?

今、このお賽銭のキャッシュレス化に注目が集まっています。

すべての現金払いをキャッシュレスにするというのが、わが国の基本政策であり、2025年にはその比率を40%に引き上げ、最終的には80%まで増やそうとしています。

ただ現在のところはまだ20%ちょっとに過ぎず、先進諸国の中ではビリから数えた方が早い方です。

そのためか「寺社仏閣のキャッシュレス化は最後の分野だから、まだ焦らなくても良い、安心せよ」という宗教関係者の意見もあります。

キャッシュレス化を恐れる神社仏閣の関係者

しかし、一部の神社関係者の中には、お賽銭のキャッシュレス化を早く進めようと呼びかけている人たちもあります。

それはなぜかと言うと、仮に現在のようなキャッシュレスブームが今後も続くとしたなら、早めに手を打たなければ、日本のキャッシュレス比率が70%を超えた頃には、現金での賽銭が消えてしまうことを本気で心配しているからです。

つまり、放っておくと、キャッシュレス比率が高くなった頃には現金を持ち歩く習慣がなくなり、それに伴い、ポケットから小銭を出してお賽銭を入れるという「美しい風習」もなくなってしまうと考えるからです。

そうなると、神社の大きな収入源であるお賽銭も激減してしまうという危機感を持っているのです。

というのも、現在でも神社の収入の内でお賽銭の占める割合は非常に大きくて、特に有名な神社になればなるほどその比率は増すと言われています(正月三が日が最大の稼ぎ時です)。ですから、キャッシュレスが進むことで、その柱を失うことを恐れているのです。

そのため、できるだけ早く、お賽銭をキャッシュレス化して時代に合わせていこうとしているのです。

すでに現在でも対応している例を挙げると、岐阜県高山市小金井神社では賽銭箱の前にOrigami PayのQRコードを置いてお賽銭を入れられるようにしています。岡山県の日本第一熊野神社等は、お守りやご朱印の購入にキャッシュレス決済を利用しています。千葉県木更津市の八剣八幡神社は地域限定の電子マネーが使えるなど、それぞれ工夫しています。

キャッシュレスの波は全国に広がりを見せ始めました。

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