社会のセーフティーネットは整備されていない
この社会情勢は「住居喪失不安定就労者」を増やす。今、ネットカフェのオールナイト利用者の約25%が「住居喪失不安定就労者」であると東京都は2018年の実態調査で統計を出しているのだが、2020年はより悪化するはずだ。
参考:「住居喪失不安定就労者等の実態に関する調査」の結果|東京都(2018年01月26日配信)
一度「住居喪失不安定就労者」に落ちてしまえば、もうほとんど救いはない。そこから這い上がる社会のセーフティーネットは整備されていないからだ。
落ちてしまった人間は延々と日雇い労働の中で人生を消費し、やがてその殺伐とした生活の中で精神を病んでいく。
2019年9月。新宿のあるネットカフェで40代の住居喪失不安定就労者が、ネットカフェを放火して逮捕された事件があった。彼は仕事も失い、カネも失い、すべてを失って自暴自棄になって、放火した理由をこのように説明した。
「もう、どうでも良くなってやった」
このような自暴自棄から生まれる住居喪失不安定就労者の事件が今後は増えていくのかもしれない。
危険な時代になっている。
<初月無料購読ですぐ読める! 3月配信済みバックナンバー>
※2020年3月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。
- コロナショックはいずれは落ち着いて、どんな形にしろ日常は必ず戻ってくる(3/22)
- 私のやっている投資がコロナショックでの相場大激変でも何の問題もない理由(3/15)
- ついにやってきた株式市場の暴落と乱高下。この社会情勢で私はどう動くか?(3/8)
- 新型コロナウイルスで市場が変わった(2)12%の暴落をどのように考えるか?(3/1)
※有料メルマガ『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』好評配信中!ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
<こちらも必読! 月単位で購入できるバックナンバー>
※初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込550円)。
- 新型コロナウイルスで市場が変わった(1)日本はもしかしたら見捨てられる?(2/23)
- 「中国を潰してやる」というのは、アメリカの一貫した方策であることを認識せよ(2/16)
- 新型コロナウイルスが浮き彫りにしたのは、中国に投資すべきではないということ(2/9)
- 中国の新型肺炎で、1月17日に「オーメン」を嗅ぎ取って動いていた人たち(2)(2/2)
- 中国の新型肺炎で、1月17日に「オーメン」を嗅ぎ取って動いていた人たち(1)(1/26)
- 国民年金だけでは65歳以後は乗り切れないということを早く自覚して行動すべきだ(1/19)
- 私がやりたいのは「株式市場での火事場泥棒」。社会が混乱している時に盗む(1/12)
- イランの反米司令官が爆殺されて肉片となったので米国株式を増やすことに決めた(1/5)
- 【新年特別号】令和すなわち地獄。終わりの始まりを迎えた日本で経済的にサヴァイヴする方法(1/1)
- 私が「2020年代が自分の人生で最もキツい年代になる」と覚悟している理由とは?(12/29)
- 「捨て石」の概念を見直せ。これが前もって成功に辿り着く確率を上げる方法(12/22)
- 読者のみなさまへ、バックナンバーのご案内(12/17)
- 2019年の総括と、2020年のこと。相場の動きは読まない。何か起きたら対応する(12/15)
- 社会が重要な岐路にあるとき、次の方向性を知るためには何を見ればいいのか?(12/12)
- 日本人は全員で消費税を引き上げた政治家・官僚・財界の馬鹿どもに復讐せよ(12/8)
- 【まぐまぐ】年賀状キャンペーン期間延長のお知らせ(12/1)
- 株式の割高・割安を見る3つの指標と、これから起きそうな予兆についての考察(12/1)
- 社会は大きな「ゆがみ」を生み出すのだが、それを見つけて埋めるとカネが入る(11/24)
- 「楽して手っ取り早くカネを増やしたい。思惑が外れたらサヨウナラ」の気持ち(11/17)
- 鈴木傾城が今の投資について思っていること(2)世界を買うか、米国を買うか?(11/10)
- 鈴木傾城が今の投資について思っていること(1)相場は上がっているが……(11/3)
- 次のリーマンショック級の経済ショックが起きたら、ソフトバンクは死ぬ(10/27)
- 人生も壮大な賭け。投資から人生まで「賭け方」で知っておくべき4つのタイプ(10/20)
- 投資の前に貯金や収入を何とかしなければならないのであれば、どうすべきか?(10/13)
- 「一生現役」は、政府が日本国民を死ぬまで働かせるためのキーワードである(10/6)
- 圧倒的な弱者であっても、絶滅するどころかしたたかに生き残っている事実(9/29)
- 資本主義では資本が生み出す不労所得を手に入れることが最も大きな「旨み」だ(9/22)
- 今までの資本主義は「株式保有」が生き残るための武器だったが次はなにか?(9/15)
- 重い借金を抱えて地獄を見て生きている人は、借金のない人が幸せに見える(9/8)
- 消費税10%を乗り切れ。ダメージを受ける人は、その分をサイドジョブで吸収せよ(9/1)
- 下らないマウントが横行するネットの世界で自分のスタイルを守るには?(8/25)
- 最先端のバイオ・ゲノム企業に投資するのが難しい理由と乗り越える方法(8/18)
- 中国発の株式市場への巨大な悪影響は、いつか必ず私たちに襲いかかってくる(8/11)
- 8月1日に巨大損失を被ったのであれば、それは健全な投資をしていない証拠(8/4)
- アメリカに投資していないのであれば、本当の意味の恩恵を受けていない(7/28)
- カネのあるところから無理やり自分にトリクルダウンさせる仕組みがある?(7/21)
- アメリカの株式市場が史上最高値更新。しかし、有頂天になる局面なのか?(7/14)
- アーリーリタイアは「夢のまた夢」なのか「何とかできる」ものなのか?(7/7)
- 定期定額積立投資しながら暴落待ち。私が次の暴落に投資したいのはこれだ(6/30)
- 率直に言うと、日本の株式市場に長期投資するというのは人生最悪の選択(6/23)
- 米中新冷戦は長引くが、これによってアメリカに賭ける戦略は終わるのか?(6/16)
- 第一線を離れてからも要領良く資産を増や続けるビル・ゲイツを観察せよ(6/9)
- 起業して10年後に生き残れるのは6%。起業に人生を賭けない生き方も悪くない(6/2)
本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2020年3月28日)
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中
鈴木傾城の「フルインベスト」メルマガ編
[月額660円(税込) 毎週日曜日]
弱肉強食の資本主義が蔓延し、格差が急激に広がっていき、いよいよ日本人の間にも貧困が蔓延するようになってきています。経済暴力の中で日本人がどのように翻弄されているのかを、危険なまでの率直さで取り上げ、経済の分野からいかに生き延びるかを書いているのがこのメルマガ編です。