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日経平均2万1000円台を回復。3月に損切りできなかった投資家は次でやられる?=川畑明美

未曾有のコロナ禍で日本の経済状況は悪化していますが、日経平均株価は2万1,000円台まで回復しました。不況下の株高になった今、私たち個人投資家がすべきことを考えます。(『教育貧困にならないために』川畑明美)

プロフィール:川畑明美(かわばた あけみ)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。

不況下の株高で考えること

株式投資で失敗してしまう特徴は、

・利益確定すべき銘柄の利益を確定しない
・損切すべき銘柄を損切しない

このような傾向があります。

特に今は「不況下の株高」です。

冷静に考えれば、利益が出ている株は利益確定する。

マイナスになっている銘柄は、財務を調べて、良くない状態になっていれば損切することを考えなくてはなりません。

3月に起きたコロナショックは急落でしたので、早めの損切は難しかったかもしれません。

ですが、日経平均株価が半値まで戻っている現在に、冷静な判断をすべきでしょう。

そうアドバイスしてもなかなか実行に移せない方は、決まってこのように言います。

「このプラス(含み益)があるから、マイナス(含み益)と合計してプラス。含み益を確定してしまうと、合計でマイナスになってしまうのが嫌」。

損失が怖いならば、株式投資は辞めたほうがいい

気持ち的には、わからなくはありません。トータルでマイナスだと心が暗くなります。

ですが含み益のプラスは、いつ無くなるのかわからないものです。

利益確定して預金にしたら、その利益は減ることはないのです。

もしコロナの第2波がきたら、その含み益も消える可能性があるのです。

投資信託のように、株や債券と値動きが違う資産に分散していればトータルでプラスと考えても良いですが、国内の株式ですから、業種が違ったとしても似たような値動きになります。

そもそも、投資信託のポートフォリオもこのような下落時にリバランスを考えるべきなんです。

リバランスとは、プラスになっている資産を売却して、今、マイナスになっている資産を購入することです。

投資の利益は、「我慢料」です。

マイナスを我慢できないのであれば、リスクの高い株式投資はしないほうが、お金を減らすこともありません。

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image by:boonchoke / Shutterstock.com

教育貧困にならないために』(2020年5月25日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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