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夫の収入「知らない」が37.9%。夫婦間の“所得隠し”は老後破産・熟年離婚の元凶になる=川畑明美

妻ひとりがお金を管理するのはNG?

そして妻が管理している家庭で心配なのは「税金」の存在です。税金は、個人にかかるものですから、お金の管理は、それぞれがする方が良いのです。

特に家計に投資を取り入れれば、税金のことも考えないといけません。また、夫婦であっても、パートナー名義の口座で投資をするのは、違法行為です。ご夫婦それぞれ、自分の口座で投資をする必要があります。

なので、お金の管理方法として適しているのは、前述した(1)の金額分担派か、(2)の支出分担派が良いでしょう。ただし支出分担派は、不公平になる場合もありますので、定期的に話し合いした方が良いですね。

1. 共有口座に夫婦それぞれの収入額に応じて負担金額を決める「金額分担派」
2. 項目別の支出を担当する「支出分担派」
3. 夫婦のどちらかが管理して、管理しない方は小遣い制度の「小遣い派」

「金額分担派」もお金は貯まりづらい

また金額分担派の注意点です。毎月一定額を2人共通の口座に入れ、食費や水道光熱費といった生活費のほか、2人で使うお金をそこから支出し、余ったお金は貯蓄扱いにして口座に残して貯
金するケースですね。

実は、このパターンでは、お金は貯まりません。一見良さそうなのですが「2人で使うお金の口座」というのがクセものです。2人のお金だからと責任の所在が曖昧になってしまうのです。それでは効果的な節約もできません。

さらに毎月余ったお金は貯蓄するといっても、さほど残らない傾向が高いのです。例え貯金できても、「たまには贅沢しても」なんて散財してしまいがちです。

そうではなく、金額分担派や支出分担派も、貯蓄はそれぞれがします。できれば、お給料が出たら、すぐに引き落とされる積立定期や投資信託を積立で購入していくのが正解です。

2人で使う口座は、毎月使い切る金額だけを入れておくと良いでしょう。

とにかく「オープンにする」ことがお金持ちへの最短ルート

そして、金額分担派も支出分担派も、口座の状態や収支もオープンにすることです。

我が家は、クラウドストレージを使って、資産表と家計簿を共有しています。お互いに資産がどのくらい貯まっているのか、いつでも確認できます。

資産は見える化すると、貯まっていくのが楽しく感じられますよ!

特に不動産投資などで銀行から借り入れする際は、世帯単位で家計の資産を見られますので、ご夫婦の資産を開示していないとできない投資になります。

資産家になりたいのでしたら、「お金関係」を隠していては、ダメなんです。

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image by:November27 / Shutterstock.com

本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2020年7月22日)
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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