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海外勢は“次”に注目。安倍首相「時間がない」政局で株価はこう動く=江守哲

安倍政権の次

いよいよ政局になりそうである。マスコミも裏取りに動いているとの情報が入ってきた。今週中にも動きがあるとの話である。安倍政権の終焉の確度がかなり高くなりつつあるようだ。中国でも安倍首相の体調問題や後任人事の話がテレビなどで報じられているようである。相当の興味を持ってみられているといえる。

安倍首相の体調に関しては、様々な憶測があるようである。17日にはガンの検査も受けたとの話もある。また、膵臓ガンとのうわさも流れている。さらに鬱症が酷いとの見方もあるという。とにかく、何でもありの状況である。確証がない話ばかりだが、正常な状態ではないことだけは確かなようである。

ちなみに、安倍首相の父親の晋太郎氏が亡くなったのは67歳である。当時は膵臓ガンは告知しなかったようである。安倍首相は9月で66歳になる。徐々に近づいていることになる。

次の本命は「小池百合子」?

一方、菅官房長官は総裁になる気満々のようである。二階氏との会食で、いろいろ話が進んでいる可能性がある。麻生派、二階派、菅派で、緊急議員総会における総裁選挙の票固めは完璧との見方もある。

また、内閣を改造せずに総辞職し、麻生氏で繋いで総裁選するとの見方もある。その後、菅を首班指名し、「危機管理内閣」を打ち出すとのシナリオである。その場合には、解散は無い。

この「危機管理内閣」は都合が良い。なぜなら、これを全面に出せば、石破氏も動けない。動かないほうが得策となる。こうなると、いったんつなぎとしても、もう一度首相ができる麻生氏にとっても名誉なことである。しかし、残念ながら、菅氏は首相の器ではない。一時的に首相を務めたとしても、短命であろう。

やはり本命は「小池百合子氏」、現都知事である。

海外勢はすでに日本株を売り切った。再参入はあるか?

日経平均先物は2万3,000円を下回った水準での推移となっている。短期間で上げてきたスピード調整もそろそろ終わりであろう。いまの企業業績で株価の上昇はとても見込めないのだが、下にもいかないことを考えると、下げれば買いが入りやすいとの見方が下値を支えるだろう。日銀にも下げさせないという強い意志を感じる。最近は小幅な下げや続落になると買い支えている。

したがって、暴落になれば大量の資金で支えてくるだろう。それが、日銀自身が保有する株式の評価益の維持にもつながる。

このような構造が健全であるとはとてもいえないのだが、以前から解説しているように、日本はすでに「社会資本主義経済」に移行している。これだけ政府や当局が市場に直接的・間接的に介入している。自由市場ではなくなっていることはだれが見てもわかる。

もっとも、これを最も嫌うのが欧米の投資家である。これまではアベノミクスという政策の大転換に乗って買ってきたが、中身は官製相場であることがわかると、いまや一気に資金を引き出している。

このような背景もあり、海外勢はアベノミクス以降に買い込んだ株をすでに売り切ったとの試算もある。そうなれば、次は材料が出たときに買いで再参入することも想定されるが、問題は安倍政権の次である。

Next: 安倍政権の「次」も政策継続か? 海外勢の視線の先はそこにある

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