DV・モラハラ男は女性側が引き寄せている
そして悲しいかな、女性側も自己肯定感の低い人に限って、こういう男性を頼もしく感じます。
彼女たちは、自分が必要とされている、自分に存在価値があると確認できるという心理的満足感が欲しくて、相手が虚勢を張っていることを見抜けません。
女性側も自己肯定感が低いゆえに、「自分が求められている」などと舞い上がり、付き合ったり結婚したりします。この人は何の目的で自分に近づいてきたのか、どんな人間性なのかといったことを、疑ったり考えたりということに思考が及ばない。言い寄られると、「こんな素敵な人はいない」と思い込んでしまう。自分の価値を認めたいがゆえに、「この人は自分がいないとダメなのだ」と思い込むことで安心する。
未来のない不倫に現実逃避して、婚期や出産適齢期を逃してしまいやすいのもこのタイプです。自分に好意を持っている=自分を必要としてくれているその相手は素晴らしいという判断になってしまい、愛情を注ぐ相手、体の関係を持つ相手を選ぶことに無分別で、要するに自分を(表面上は)大事にしてくれそうなら誰でもいい。
そんな弱さを、ズルい相手に利用され、ただやりたいだけのナンパ男のトークにホイホイと引っかかり、そして最後は捨てられる。あるいは、ズルい男は離婚するつもりがないのに「離婚するから」などと甘言を吐いてズルズルと不倫を続けようとします。一方で、女性側から「別れる」と言い出すと、泣きわめいたり、別れないでくれと懇願したり、最後は逆ギレしたりします。
そもそも確固たる自分を持っている女性には、そんなズルい男は近づいてきません。前述の通り凛としているので近づけないし、騙せない・利用できないと判断するからです。
しかし、ダメンズに言い寄られるということは、女性がそういうオーラを出しているのです。
モラハラ男から逃げるのは難しい
こうした性質は、付き合っている時によく観察していればすぐに見抜くことができますし、自身が正常な自己肯定感や自尊心を持っていれば、通常はそういう相手は選びません。
しかし男性も女性も自己肯定感が低ければ、自己愛や自己評価を確認する方法が似てくるので、お互いに惹かれ合って結婚し、表面上はうまくいってしまうことがよくあります。
いわゆる共依存という関係ですが、相互に依存しあってるゆえに、不満があっても離れられない。これは良い悪いではなく、本人たちが幸せならばそれで問題はありません。
しかし女性側も精神的に洗脳支配されていることが多く、離婚に踏み切る勇気が出ない、あるいは離婚しようとしても心が折れて離婚を諦めるというケースも少なくないようです。
夫が子に虐待をしているのを止められないのも、暴力が自分に向くことへの恐怖と、日常的な暴言や数々のモラハラ行為によって自尊心がすでに破壊されて正常な判断力を失っており、「自分には何もできない」「夫のやっていることに従うしかない」というあきらめ感があるからなのでしょう。