「頭脳労働 × 正規雇用」の道を模索する
だからまずは「頭脳労働 × 正規雇用」の道を模索すること。
ここでシングルマザーの多くは「自分には何の特技も能力もないから」「自分には何の資格もないから」と挑戦することなく諦めます。まずはこの発想を変えなければなりません。
あるいは何度も挑戦して就職が決まらないからあきらめたという人には、おススメのトレーニングがあります。
それは「どこでもコンサル」トレーニングです。
<どこでもコンサルで頭脳を鍛えよ>
「どこでもコンサル」とは、目に映る商品や広告、企業に対して、「もし自分がコンサルタントとして依頼を受けたとしたら、何をアドバイスするか」を頭の中で考えることです。
たとえば通勤電車の中を見渡すと、たくさんの企業の広告があります。
そこで、自分が経営コンサルタントならば、その企業をテコ入れし、売上アップさせるには、何をどうすべきか。その際に問題となる資金や人的リソース、社内の反発などに対してどう対応するか。こういうことを、5〜10分程度で、パパッと考えるのです。
最初のうちは何もないで考えるのも難しいですから、企業戦略やマーケティングの本を読みながら、あるいは日経ビジネスなどの成功・失敗事例を参考にして考えるとよいでしょう。
これを毎日やると、だんだんと習慣になり、テレビを見ていても、街を歩いていても、自然とケーススタディをやるようになります。
これを半年くらい続けると、頭の回転が2倍速くらいになります。問題解決能力もアップします。
「難しくてそんなことできない」「そんな本は読んでもわからない」という感想を持つとしたら、それは考えるのが面倒くさいだけ。安易な方へ逃げているだけ。それでは貧困から抜け出せません。
貧困から抜け出すには「考える」行為が不可欠です。
私がかつて外資コンサルという高度に知的な職業に就けたのも、毎日毎日、何年も何年も、この思考トレーニングを続けていたのが大きな要因のひとつだと思っています。
そしてこれは今でも習慣となっており、常に誰かやどこかの企業のビジネスモデルを分析してはその要諦を抽出するクセがついてしまっています。
シングルマザーこそ起業に舵を切れ
もうひとつの選択肢は「起業」です。
私の友人知人にもシングルマザーは何人もいますが、その多くは自営業であったり会社経営者であったり、自ら事業を興しています。自分で事業を営めば、就職とか正規雇用とかはどうでもよく、定年もありません。時間も自由になりやすいですから、子育てとの両立も容易です。
さらにインターネットビジネスなら場所も自由ですから、家賃など生活費の高い都市部で暮らす必要もなくなります。
しかし、ここでもシングルマザーの多くは「自分には無理」などという発想をしてしまいがちですが、その思考のクセが自らを貧困に追いやっているということに気が付く必要があります。
起業について語り出すと文字数が膨大になってしまうのでここでは割愛しますが、もしご興味があれば拙書「夫婦で年収5,000万円になる方法」(KADOKAWA)をご参照ください。
この本は夫婦で稼ぐことを目指していますが、シングルマザーの人でも十分に活用できます。