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「もう風俗で働くしかないのか」元AV女優の貧困シングルマザーに私が伝えたこと=午堂登紀雄

自分の自己肯定感の低さを疑え

若くして離婚するケースの多くが、相手の男のDV・浮気・浪費癖・ギャンブル依存といった原因です。そうでなければ、子どもだまだ小さいのに離婚するということにはなりにくいでしょう。

そして問題のひとつは、そういう男を選んだ自分の選択眼・判断です。

シングルマザーの多くは(私が見聞きする限り)できちゃった婚が多い印象ですが、相手がどういう資質を持つ人間なのかを観察・理解せずに付き合い、避妊もおろそかに安易に関係を持つという、自分の判断や行動の根拠を振り返ることです。

それは前回のコラムでも書いた通り、自己肯定感の低さに由来する可能性が高いと私は考えています。

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だからシングルマザーが新しい恋人(それもたぶんロクデナシ男の可能性が高い)に入れ上げ、子どもの育児を放棄するといったニュースが報道されるわけです。

だから次に恋愛・再婚する際には、自分の性格をよく知り、相手の人間性をよく把握し、「好きだから」という感情に流され過ぎず、「この人は穏やかで安心できる家庭を築けそうか」をよくよく考えることです(前回のコラムでも、「こういう男は要注意」と紹介していますのでご参考に)。

でなければ、これまたたびたびニュースになるように、妻の連れ子に虐待するとか性的関係を強要するような相手を選んでしまいかねません。

職業選択の考え方を疑え

再婚するしないに関わらず、最も重要なのは経済的自立です。それで冒頭の相談に戻るのですが、仮に過去はAVに出演したことがあるとしても、ここで再び安易に風俗の道を選ぶのは危険です。

むろんプロスポーツ選手のように選手寿命が短く引退後の生活設計に不安があったとしても、その仕事に誇りを持てるのなら、それは職業選択の自由です。だからそれがAVや風俗であったとしても、誰も文句を言う権利はありません。

しかし、風俗業界におけるシングルマザーの割合は3人に1人という記事を何かで読んだことがありますが、「やむを得ず風俗」「手っ取り早く稼げるから風俗」という安易な発想で選ぶとしたら危険であるという意味です。

なぜなら、思考停止してほかの選択肢が見えていないからです。

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特に風俗は「加齢とともに価値が失われやすい」仕事です(さらにAVは永遠に記録が残る黒歴史となり、就職や結婚で不利になることがあるので、「友人知人親兄弟親戚にも堂々と言える」という人以外は避けた方が無難です)。

加齢は誰にも逃れることはできませんから、長く稼ぎ続けるのは難しい。そして長く働くためには、「加齢とともに価値が上がる」もしくは「加齢と価値があまり関係ない」仕事に就く必要があります。

それはつまり、頭脳労働です。

Next: 「頭脳労働×正規雇用」の道を探すこと。あなたにできないワケがない

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