口癖を疑え
シングルマザーに限らず、貧困に陥りやすい人は独特の言語を使います。
その典型例が「自分にはムリ」です。やったことがないのに「ムリ」という発想から変える必要があります。
あるいは「もうどうしていいかわからない」という状態になるのも思考放棄ですから、考え抜くことをあきらめない思考体力を鍛える必要があります(前述の「どこでもコンサル」はここでも役に立つと思います)。
思考は言葉に出ます。しかし思考を変えるのは難しい。だからまずは言葉を変えることです。
そこで、口癖にしたい言葉をいくつかご紹介します。
「何それ面白そう」……好奇心を呼び起こす
「それ本当?」……物事をクリティカルに見る
「要するにそれどういうこと?」……物事を抽象化し本質を探る
「具体的にはどういうこと?」……物事を具体化し見える化する
「どうすればできるだろう?」……言い訳をやめて問題を課題に変えて解決策を練る
「とりあえずやってみよう」……まず行動が重要
という感じでほんの一例に過ぎませんが、ネガティブな口癖を封印し、ポジティブな言葉を中心にするのです。
「言霊」という言葉があるとおり、自分が使う言語体系こそが、自分を取り巻く世界や自分の人生を定義するのですから。
子どもには堂々と語る
さて、最後になりましたが、冒頭の「自分の過去が子どもに知られるのが怖い」という不安についてですが、過去は変えられないので心配してもどうしようもありません。
そして、もし知られたら堂々と話すことです。隠したりごまかそうとすれば、よけいに不信感となるものですから。
そこでたとえば、「あの頃は生きるのに必死だった。あなたを育てることが最優先だった。ほかに選択肢がなかった。当時はそれが最善策だと思った。だから後悔はしていない(仮に後悔していても)」と。
もし思春期の子どもなら、嫌悪感を示すかもしれません。「そんなことまでして稼いだお金で育てないでほしかった」「そんな汚らわしいお金で育ったなんて、感謝できない」などと言われるかもしれません。
これは正解がないところですし、「何をして稼いでもお金はお金に過ぎず、色はついていない。だからあなたが食べたお米にも、“AV”という色はついてないでしょう?」などと伝えたとしても、子が職業に偏見を持っていたり感情的になったりしてしまえば、何を言っても言い訳にしか聞こえないこともあるでしょう。
なのでもし私なら、「それでも私は何が何でも生きたいと思った。あなたと生きたいと思ったからそれを選んだ。生きてさえいれば、絶対にいいことがあると信じているから。そして、もしあなたが私を許せないというなら、私のことは関係なく、自分で納得のできる人生を自分でつかみ取って欲しい」なんてことを言うかもしれないな、とこのコラムを書きながらぼんやり思いました。
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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2020年10月11日)
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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