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「焼肉の和民」転換は大正解。沈む居酒屋業界から這い上がる理想の一手=馬渕磨理子

「ワタミの宅食」はコロナで急拡大

ワタミの宅食事業は、コロナ禍の中でも、売上を伸ばしています。

コロナ禍の今年4~6月においても、商品のお届け数は1,539万食(前年同期比106.7%)、売上高は89億円(前年同期比105.7%)と、コロナ禍前の前年同期よりも売上が増加しているのです。

背景には、ワタミの宅食は、コロナ禍を機に、幼稚園・小学校・中学校・高校等の休校によって、子供が家にいる世帯向けの低額キャンペーンを行ったことで需要を伸ばしたのです。

ワタミの宅食は高齢者への宅配のイメージが強いですが、コロナ禍をビジネスチャンスとして、子育て世帯にもターゲットを拡大していたのです。

このように、ワタミの収益の柱は外食ではなく、宅食にもあるのです。その中で、起きた長時間労働の問題。是正されることを望むばかりです。

ワタミはコロナ禍を乗り越える

第二の柱である「ワタミの宅食」は、コロナ禍でも売上高を伸ばしており、この先も拡大が見込めます。

また、外食産業の勝ち組である「焼肉」に全店業態転換という決断を軸に、大きく方向転換するワタミ。時代の流れとニーズに合わせて臨機応変に対応し、ニューノーマルな時代の流れをしっかりと捉えていることが伺えます。

「自社の成長」を最優先に変化を続けるワタミは、コロナ時代でも生き残ることは間違いないのでしょう。

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image by:PR TIMES, 著者提供
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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2020年10月23日)
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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