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19日の香港市場概況:ハンセン指数は3日続伸、米追加の利下げ期待を好感

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19日の香港市場は上昇。主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前日比192.40ポイント(0.75%)高の25690.53ポイントと3日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が59.72ポイント(0.68%)高の8901.23ポイントと反発した。

香港株式市場は米国株高の流れを受けて買いは広がった。米追加の利下げ期待で投資家心理が改善し、序盤から広範に買いが優勢となった。地政学的リスクや中国本土経済への懸念が依然としてくすぶる中でも、テクノロジー株など成長セクターへの資金流入が目立った。

ハンセン指数の構成銘柄では、新興電気自動車(EV)関連の上げが目立った。小鵬汽車(9868/HK)が7.7%高、浙江零ホウ科技(9863/HK)が5.7%高、蔚来集団(9866/HK)が2.3%上昇した。

また、消費関連株も高い。農夫山泉(9633/HK)が3.8%高、周大福珠宝集団(1929/HK)が3.1%高、中升集団(0881/HK)も2.9%高と堅調だった。マカオ関連銘柄もサンズチャイナ(1928/HK)が2.7%高、ギャラクシー・エンターテインメント(0027/HK)が2.9%高と買われた。背景には内需回復や観光消費の持ち直しに対する期待が根強く、先行きの業績改善を見込んだ資金が流入した。

半面、不動産セクターに売りが目立ち、恒基地産(0012/HK)は1.1%安、チャイナ・オーバーシーズ(0688/HK)は0.3%安とまちまちの展開。中でもレノボ・グループ(0992/HK)は1.3%安と軟調で、ハードウェア株への戻り売りが強まった。背景には中国景気の回復ペースに対する慎重な見方や、米国市場の一部IT株の調整などが影響した。

同じく売りが見られたのはエネルギーや医薬関連で、中国石油化工(0386/HK)は1.5%安、アリババヘルス(0241/HK)が1.3%安、ハンソー・ファーマ(3692/HK)が1.2%安と売られ、短期的な利確売りが意識された。

中国本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.36%高の3890.45ポイントで取引を終了した。

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