「北朝鮮に非核化の考えはない」元アメリカ国務副長官が語る軍事衝突シナリオ=浜田和幸

米朝首脳会談は本当に開催されるのか、大いに疑わしい。私はアメリカの元国務副長官・アーミテージ氏の話を聞いて、南北融和への道は険しいと痛感した。(浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』浜田和幸)

※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2018年4月13日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

プロフィール:浜田和幸(はまだ かずゆき)
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。

米朝首脳会談の開催も怪しい。アーミテージ氏に聞く米政府の見方

外面的には「南北融和」が進んでいるが…

ぶっちゃけ、金正恩委員長とトランプ大統領の首脳会談は本当に開催されるのか、大いに疑わしい。

確かに、平昌オリンピックを契機に北朝鮮の「ほほえみ外交」には拍車がかかっている。

韓国の芸術団一行が平壌を訪問すると、金委員長夫妻が先頭に立ち、「悲願の朝鮮半島統一も近い」と大歓迎をする北朝鮮であった。

しかし、多くの脱北者の証言によれば、北朝鮮では韓国の音楽やTV、映画のソフトを持っていることが分かれば没収・罰金は当たり前で、時には監獄行きとなるらしい。

「南の文化汚染から国民を守る」という理由である。

北朝鮮は「非核化」などする気はない?

表向き、南北の融和ムードが広がっているが、アメリカ政府の見方は厳しいままだ。

私は、先頃ハワイで開催された「パシフィック・フォーラム」の研究会合に参加し、アメリカ政府の現役・OB・民間の研究者らとの意見交換を通じて、そのことを痛感した。

例えば、アーミテージ元国務副長官曰く、「北朝鮮は韓国を騙せても、アメリカを騙せない。アメリカはあらゆる情勢分析を進めている中で、金正恩が“非核化”という耳障りのいい言葉で、アメリカと対等の交渉テーブルにつこうとしているが、核ミサイルを放棄する考えがないことを把握している」。

事前の議題すり合わせで、米朝間の認識の違いが明らかになり、「首脳会談に向けての交渉が不成立となる場合もある」という。

また、協議が進み、首脳会談がもたれた場合でも、「予測不能のトランプ大統領が金正恩委員長の言動に腹を立て、席を蹴って会談が決裂する可能性も高い」。

アーミテージ氏は率直にそうした厳しい見立てを披露してくれた。

そうなった場合には、「アメリカは日本と共に北朝鮮への軍事的行動に踏み切ることになる」とのことで、その準備が着々と進んでいるようだ。

Next: ミサイル誤報でパニックになったハワイ。もっと危機感を持つべきは日本か

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