ニセモノ食品の流通はとまらない
中国では粉ミルクにメラミンが含まれていることが発覚し、さらに同様の事件が多発していたのを覚えている人もいるはずだ。乳児がこれを飲んで腎臓や膀胱に結石ができて、死者も出している。表面化しただけでも5万4,000人の乳幼児が被害を受けた。
中国大手のメーカーである「三鹿集団」がやり玉に挙がったが、実際には中国の大手20社の粉ミルク製造メーカー「すべて」からメラミンが検出されていた。
いくら当局が監視してもニセモノ食品がとまらない。なぜなら、中国ではもはや絶望的なまでに拝金主義であり、「儲かれば、何をやってもいい」と国民の上から下までが考えているからだ。
他人を陥れても自分が儲かればいい。騙される方が悪い
他人を陥れても自分が儲かればいい。騙される方が悪い。金のためなら何でもする。儲けるためなら何でもする。この「何でもする」というのが「偽装食品」や「食品汚染」の原因なのである。
1. 本物の食材は高い。
2. ニセモノ食材は安い。
3. だから、ニセモノを本物と偽って売る。
単純な論法だ。「お客様からの信用」や「お客様の健康」と言った、全世界で当たり前のビジネス慣習がそこにはない。
「客を騙しても、自分が儲かればいい」
「客の健康など、どうでもいい」
「騙される方が悪い」
「捕まらなければいい」
もはや倫理もなければ、道徳もない。「金がすべて」になっていて、良心など欠片もなくなっている。うまく騙せれば勝ちだというルールが支配するので、誰もが先を競って「騙すテクニック」を磨き、それが中国全土をニセモノまみれにした。
中国は世界中にニセモノをばらまく能力も持っている
そんなお国柄なのだから、食塩水で作られたコロナワクチンのニセモノが出回っても何ら驚きではない。むしろ、ニセモノのワクチンが出回らない方が中国らしくないとさえ思えるほどだ。
「誰かを騙しても、自分に金が入ればいい」という風潮が、ここまで中国社会を荒廃させた。中国では「騙された方が悪い」のである。
中国国内だけで勝手にやっていてくれれば、中国人が中国人を騙して自滅していくだけの話で終わる。しかし、中国は世界中にニセモノをばらまく能力があって、金儲けのために世界中を騙すことにも躊躇しない。
だから、問題なのだ。