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海自「全女性隊員2700人」の個人情報持ち出し発覚。停職5日のユルすぎる処分に批判殺到、“女性蔑視”の現れとの見方も

海上自衛隊で全女性隊員約2700人分の個人情報が無断で持ち出される不祥事が発覚するも、その動機や処分の内容などがどうにも「ユルすぎる」と、批判の声があがっている。

報道によると、個人情報を持ち出したのは40歳代の男性2等海曹。2016年頃に勤務していた職場から、女性隊員の生年月日や家族構成、経歴などの情報を持ち出したという。その後、同僚との会話中に、他人が知り得ない情報に関して男性2等海曹が言及したことをきっかけに、情報の漏洩が発覚したという。

別の報道によると、男性2等海曹は持ち出した個人情報の内容を女性隊員との会話で話題にするなど、私的に利用していたとのこと。海上自衛隊は、持ち出された情報の外部への流出は確認されていないとし、この男性2等海曹を停職5日の懲戒処分にしたという。

「停職5日」はいくら何でも軽すぎる?

女性隊員とトークする際のネタのためにという、ユルすぎる動機にも唖然とするところだが、今回の件でネット上で特に取沙汰されているのが、男性2等海曹に下された「停職5日」という処分が軽すぎるのではという意見だ。

自衛隊員による不祥事に関しては連日何かと報道されているが、最近の出来事のなかで「停職5日」の処分が下ったものをざっとピックアップしてみると、つい先日の3月15日に報道された上富良野駐屯地の33歳の男性2等陸曹。去年2月、飲食店でビール20杯以上などの酒を飲んで酔った後に、近くの病院の窓ガラスを割って建物内に侵入。部屋で寝ていたところを見つかって、建造物侵入の疑いで逮捕されたという。

いっぽう、今月1日に陸上自衛隊姫路駐屯地が発表したのが、部下のもみあげを「頭髪指導」と称してはさみで切るなどした50代の男性自衛官。この男性自衛官部下への暴言や、激高して駐屯地内の壁を壊したりといった余罪もあったとのことで、こちらも停職5日の懲戒処分となっている。

「停職5日」の処分が下った不祥事に限っても、わずか半月の間で結構出てくるのも驚きだがそれは置いておき、各事例を見てみると片や逮捕されて事件化、いっぽうは卑劣なパワハラ案件と、いずれも許されない行為ではあるのはもちろんのこと。ただ、他の自衛官による数ある不祥事とその処分内容とも比較してみると、停職5日というのはさほどオオゴトではない事例と判断されたものに下される処分のようだ。

とはいえ、今回の個人情報の持ち出しに対しては、“部下のもみあげカット”レベルの些細な不祥事だとは到底思えないという意見が、大多数を占めている状況。ネット上では「個人情報が軽く扱われている」といった指摘をはじめ、さらには「女性隊員の情報だからって、なめられてないか?」といった、自衛隊内の女性蔑視の意識が処分を甘くしているのではといった見方も飛び出すなど、その処分の軽さに対して訝しむ声が多くあがっている。

「外部流出なし」も怪しいとの声も

今回の件に関しては、その処分の甘さ以外にも、2016年に起こった個人情報の無断持ち出しが、数年に渡って発覚することがなく、約5年後の今になってようやく処分に至った点、しかも発覚したのが持ちだした男性2等海曹の“自爆”によるものだったことにも、大いにツッコミが入っている状況だ。

さらにネット上では、自衛官の階級のなかでもさほど高位ではない2等海曹が、易々と隊員の個人情報を持ち出せてしまうことに対しても危惧する声が。こうなると、今回の件で海上自衛隊が発表した「情報の外部流出はなし」というアナウンスも疑わしいのではという声も、当然のようにあがってくる。

個人情報を持ち出した動機から下された処分の内容、さらには海上自衛隊の情報管理体制まで、何もかもが「ユルい」と言わざるを得ない今回の件。処分の再考はともかくとして、再発防止への取り組みは徹底的に行って欲しいものである。

Next: 全女性隊員よりも加害者を防衛する防衛省

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