fbpx

コロナ禍で投資を始めた人がやってはいけないこと5選。守れずに退場する投資家が続出=栫井駿介

株式市場は好調が続きます。新規参入者が増えていますので、初心者向けに「やってはいけないこと」5選をお伝えします。投資の世界では「これをすれば絶対に大丈夫」というものはなかなかありませんが、やってはいけないことは割と明白です。ぜひ心に留めておいてください。(『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』栫井駿介)

【関連】孫正義が「危機」に備える2021年が到来、いったい何を恐れている?=栫井駿介

プロフィール:栫井駿介(かこいしゅんすけ)
株式投資アドバイザー、証券アナリスト。1986年、鹿児島県生まれ。県立鶴丸高校、東京大学経済学部卒業。大手証券会社にて投資銀行業務に従ことした後、2016年に独立しつばめ投資顧問設立。2011年、証券アナリスト第2次レベル試験合格。2015年、大前研一氏が主宰するBOND-BBTプログラムにてMBA取得。

バリュー株の上昇が終わる時

株式市場は好調が続きます。特にここのところは、バリュー株への資金の流れが止まらず、相場を押し上げています。銀行株が上がっていることはその代表的な例です。

一方で、これまで好調が続いていたハイテク株・グロース株は伸びが一服しています。

金利上昇がその大きな要因ですが、金利上昇はグロース株以外にもマイナスの影響を与えます。金利が上がった方が良いのは銀行などの金融機関くらいのものです。

何が起きているのかと言えば、単純にローテーションではないかと思います。市場は常に新しいテーマを追う傾向があります。ハイテク株はもう食べ尽くしたので、他に何かないかと物色を始めたのです。中にはほとんど成長性が見られないような株も上がっています。金あまりのなせる業です。

バリューのターンがどこまで続くかはわかりません。ただ、これらの銘柄の特徴は「割安感が解消された」と感じられた時点で終わることは確かです。何年も続くものではありません。

一方、業績が伸び続ける企業であれば、ローテーションなど読む必要はなく、持っているだけで株価は上昇を続けます。私がやろうとしているのはこんな株を見つけることです。決してローテーションの流れを読むことではありません。

相場の流れが変わるとついあちこちに浮気してしまいたくなりますが、株価の動きが正確に読めるものではない以上、いつも勝てる投資はありません。

だからこそ私は、愚直に割安で成長する株を探し続けます。大切なのは目先で儲けることではなく、最後にしっかりと立っていることです。

投資初心者が絶対にやってはいけない5つのこと

この記事は多くの初心者の方も見ていますので、改めて、初心者が「やってはいけないこと」をまとめてみようかと思います。

投資の世界では「これをすれば絶対に大丈夫」というものはなかなかありませんが、やってはいけないことは割と明白です。ぜひ心に留めておいてください。

「やってはいけない」その1:イナゴ投資

普段取引の少ない銘柄に材料が出ると、突如多くの投資家が群がり、株価を押し上げることがあります。中には、意図的に材料を作り上げるためにSNS等で盛んに銘柄を叫ぶ人もいます。

しかし、いずれにしても中身に乏しい材料だったり、株価が上がりすぎたりすると、あっという間に株価は元の水準まで下がるものです。

このような銘柄に群がる多くの投資家を「イナゴ」、出来上がったチャートを「イナゴタワー」と呼びます。

瞬間的に儲ける「上手い人」、あるいは煽った張本人はうまく逃げ切れて大きな利益を手にするかもしれませんが、その他多くの「イナゴ」は損失を押し付けられる羽目になります。

特に初心者は何が起きているのかもよくわかりませんから、下がり続ける株を見てただ呆然とし、含み損だけが残るパターンが珍しくありません。

何より、単に株価が上がっているという理由だけで飛びついたり、誰かの言っていることをそのまま信じて投資するとろくなことにはならないことをよく示しています。

Next: 株価を見過ぎてはいけない/人生を破綻させる信用取引の甘い罠

1 2 3
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー