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予告されていたビットコイン暴落とその後の倍返し。「クジラ」は年内10万ドルを目指すか?=高島康司

投稿の通りに相場は展開か?

これが投稿の内容であった。この投稿が行われた日本時間の5月18日午前4時の段階のビットコインの相場を見ると、480万円台だった。下げのトレンドにはあったものの、この水準で下げ止まっていた。

300万円台後半への下げが始まったのは、この投稿が行われた後の5月18日の20時あたりからだった。あれよあれよという間に370万円台まで下げた。

さらに24日になると、357万円まで下落した。

これを見ると、投稿の内容のように相場が展開したことが分かる。

このように、この投稿がビットコインの相場をコントロールしているグループによって行われたのだとすれば、この投稿の内容は今後も実現する可能性はあるのかもしれない。

とすれば、今後ビットコインは、さらに安い3万1,250ドル(約340万円)を底にして、7万ドル(約710万円)を目指す展開となる。

その後は年内に史上最高値の10万ドル(約1,100万円)まで上昇するのかもしれない。

「フィナンシャル・タイムス」も報道

それにしてもこの投稿者がターゲットにした人物は誰だろうか?イーロン・マスクのことだろうか?

いずれにせよこの「4Chan」の投稿は、イギリスの大手経済紙、「フィナンシャル・タイムス」などにも取り上げられ、話題になった。

これはアングラ系掲示板の信用できない情報としてではなく、仮想通貨の相場を動かす力を持つ「クジラ」、つまり巨大な資金力を持つ投資家グループからの実際の情報リークとして理解された。

そして、相場がこの予告にある通りに展開したことから、仮想通貨の市場がほんの一握りの「クジラ」によって操作される未成熟な市場であることの現れだとされた。

将来の相場展開の予測

また、710万円にまず上昇し、その後、年内に1,100万円まで引き上げるという相場の予告もさおど不自然なものではないようだ。仮想通貨の多くの投資家や専門家も同じような予想をしている。

「ファインダー」というサイトがある。ここは電気料金から住宅価格まで、世界のあらゆるものを比較し、その結果を分かりやすく表示するオーストラリアのサイトだ。5月19日の暴落後、今後の相場展開を予測するために、35人の金融専門家に見通しを比較した総合的なレポートを発表した。以下で見ることができる。
※参考:Finder Cryptocurrency Predictions Report

この調査に参加した多くの専門家は、ビットコインの平均価格が9万4967ドル(約1,044万円)で年を終えると予想した。特にビットコインにとっては、2021年は全体として見ると堅実な年になるはずだという。

これは今年の年末のビットコインの最高値の予想だが、2021年のある時点で10万7,484ドル(約1,180万円)でピークに達する可能性があるともしている。

ちょっと目を疑ってしまうような相場の予測だが、本当に実現する可能性はあるのだろうか?

Next: あくまで参考程度に。他のダークウェブ系掲示板の予告

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