菅総理の不出馬で混戦模様となっている自民党の総裁選だが、立候補の意向を示している高市早苗氏が掲げる政策案「金融所得増税」が、早くもブーイングの嵐となっている。
取沙汰されているのは、高市氏自身が金融所得税制に関して語った記事。それによると、マイナンバーを活用して金融所得(配当所得と譲渡益)を名寄せしたうえで、50万円以上の金融所得の税率を現状の20%から30%に引き上げる構想を持っているとのこと。これにより約3,000億円の税収増を見込むという。
この政策が仮に実行されるとなると、影響をモロに受けそうなのが、株の売買や配当で利益を得て生活している市井の投資家たち。彼らからは「大増税だ」「本当に勘弁して欲しい」と、悲鳴にも似た声が続々あがる事態となっている。
いきなり、税金が5割増えます、という事が現実にあれば、暴動が起きるレベルだと思う。僕は配当収入で生活しているので、分離課税の税率を20%から30%に上げられたら、冗談抜きに払う税金が5割増えてしまう。常識で考えて有り得ない、虐めの様な話だ。
本当に勘弁して欲しい。しゃれになっていない。— 佐々木 (@WBJPPP) September 5, 2021
日本経済強靭化計画|高市早苗 https://t.co/VSfg2er7Bb #増税 #高市
50万円金融所得の課税30%は手取り35万!今まで20%で10万課税が15万!1年で120万が180万!!60万の増税!!
手取り40万のままの状態で居るには66万円稼がないと40万にならない!
所得を16万増やさないとダメとかw
大増税だ— スローなブギウギ (@suro9369) September 5, 2021
ただ、この騒ぎが起こった後である週明け6日の株式市場は、TOPIXが連日の年初来高値更新となっているほか、日経平均株価も午前の終値は510円06銭高と上昇。このことから「株式市場は高市氏よりも河野氏の方が確率が高いとみている?」との声もあがっている。ただ、そのいっぽうで「高市氏が総裁になる可能性が高まれば、マーケットは下がるのでは…」といった見方も出ており、今後の高市氏の動向が大いに気になるという向きは結構多いようだ。
今日の相場を見る限り、高市よりも河野の方が確率高いと、株式市場はみてますね
話題の30%の話ではなく、原発の話ですよ
河野→脱原発→再生エネ株○、電力株✖️
高市→原発推進。
河野の場合、エムスリーとかメドレーも良さそうだが、さて
— ひろたん@元プロアナリスト (@HiroakiMMM) September 6, 2021
高市とかいうゴミが総理になる可能性が数%もない事を今の株式市場が示してる
まぁいつものビジネスネトウヨがワーワー言ってるだけなのよね
とお昼休みの呟き— みるねこ (@milnyantoka) September 6, 2021
高市が金融所得税30%ってマジ?
アベノミクスを踏襲するってだけが評価ポイントの政治家なのにそんな事したら全く経済ついて来ないのにやっぱり低IQなのかな?
コイツが総裁になる可能性が高まるに連れてマーケットは下がっていくだろうな。
— 馬神 傑 (@party_hero_star) September 5, 2021
蒸し返される過去の問題発言
反発の声が多くあがる高市氏によるキャピタルゲイン課税の強化策だが、そもそも「老後の30年間で生活費が約2,000万円不足し、資産形成の自助努力が必要」と、投資などによる資産形成大の必要性を謳っていたのは、他でもない金融庁や政府。にもかかわらず、それで儲かった分を今度は増税のターゲットにしようという、まさにハシゴ外しもいいところな構想なだけに、怒りの声が集中するのも無理のない話と言えそうだ。
もしも総裁選を勝てば、日本の憲政史上初めての女性総理大臣となることでも注目を集める高市氏だが、その素顔は“超”が付くタカ派であることは誰もが知るところ。今回、総裁選への出馬意向が伝えられると、過去にナチス礼賛本に推薦文を寄せた件や、ネオナチ団体代表とツーショット写真を撮っていたことなどが、早速蒸し返されている。
https://t.co/qMKr4TqDeM
>高市:過去にナチス礼賛本「HITLER ヒトラー選挙戦略」に推薦文を寄せていた
>麻生:ナチス憲法「あの手口に学んだらどうかね」20年前のコントで一言ネタにしただけで五輪開会式から解任なのに、こんな人たちが政治家続けてしかも国の重要な地位にどうしていられるのか
— 中野円佳-ジャーナリスト (@MadokaNakano) September 4, 2021
句会の皆様今日は。
ビジウヨ界隈では総裁選の高市議員推しが凄い事になってます。しかしこの人だけは総理にしちゃいけません。
ネオナチ団体と記念写真を撮り、3ヶ月で発禁になったナチス礼賛本に推薦文を寄せる。ナチスの手口に学ぶどころかナチスそのもの、もろナチです。
↓#あいうえお時事川柳 pic.twitter.com/MIbgbrPERH— 誠意大将軍 (@Myoritomo1192) September 5, 2021
また、過去に高市氏が招いたお騒がせといえば、総務相時代の2016年に衆院予算委員会で発した、政権批判メディアには停波の可能性があるとした問題発言。こちらは、米・国務省の人権報告書で「報道の自由に関する懸念がある」として取り上げられるほどの大騒動となった。さらに同時期には、過去に出演していたCMで紹介された「米議会で2年間立法調査官として働き…」とのプロフィールが、実は「経歴詐称」なのではと疑われたのも記憶に新しい。
高市早苗大臣に「経歴詐称」疑惑
高市大臣は「議会立法調査官」として、アメリカ議会で働いていたことを最大のセールスポイントにしているが、「議会立法調査官なんて聞いたことがない」「官職名をデッチ上げているのではないか」と、疑惑の目を向けられている
https://t.co/EejfP4InsK— 町山智浩 (@TomoMachi) September 4, 2021
なつかしい…
このCMで「米議会で2年間立法調査官として働き」と紹介されてますね。
当時も ”経歴詐称” と少し話題になりました。結果的に高市先生が「勝手にそのように書かれた」というような話をして鎮火したような記憶が… pic.twitter.com/RHgnTV6qhB
— カルロス トシユキ CosmoCleaner (@LoveWhiteLiquor) September 4, 2021
さらに、ここに来て問題視されているのが、2012年に高市氏が議員連盟の研修会において、当時クローズアップされていた生活保護不正受給に絡めて行ったとされる「さもしい顔して貰えるものは貰おう。弱者のフリをして少しでも得しよう。そんな国民ばかりでは日本国は滅びてしまいます」 との発言。ネット上からは「さすが安倍の後継らしい」「ゲスの極み」との声があがるなど、まさに総スカンといった状況だ。
さすが安倍の後継らしい社会的弱者に厳しく自助だけを求める高市。
こんな奴が総理になったらたまったもんじゃないhttps://t.co/CrpBuzVJkb— Smartbass (@Smartbass2) September 5, 2021
安倍が支援、高市早苗の問題はヒトラー礼賛本推薦だけじゃない!「さもしい顔して貰えるもの貰おうという国民ばかり」と弱者攻撃発言 https://t.co/QyuLab6WPh @litera_webより
国民の税金で「遊んで暮らしながら」→その国民を「さもしい」と罵倒する高市→絶対に総理にしてはならないゲスの極みだ!— choshu5 (@choshu51) September 5, 2021
将来的な「個人預金への課税」を危惧する声も
このように、社会的弱者に対してはとことん厳しい態度をみせる高市氏だけに、今後危惧されているのが、こともあろうか個人預金への課税だ。
高市氏は税制改革の一案として、前出の「金融所得増税」と並んで「法人の現預金課税」も掲げている。これは要するに、主に大企業が大量に抱え込んでいる内部留保をターゲットにしたものだが、将来的にこれが個人資産にも範囲が及んでいくのではないかという見方は結構多い。
財務省
「税収アップ」のみ目的化した組織
言いなりなら「日の丸産業」全滅へ
大企業対象と言ってますが…いったん道筋つけ、あげく中小企業もの目論見でしょ
個人の金融・預金も課税法人も個人も
日本を捨て海外移住がイイと思う人が増えると
結果として、高市早苗は反日分子へw https://t.co/IAdgjGEReX— Squeeze__Bass!32 (@Squeeze__Bass32) September 5, 2021
企業の現預金なんかに課税したら、次は個人の現預金に課税。そうならん道理はない。でもそれならそれでいいかも。誰一人取り残さず、格差を認めず、再分配を強化するならそういうことだ。平等の代償として社会主義国家にでもなって衰退すればいい
— ぽぽち (@TKYpopochi) September 5, 2021
結局のところ、老後に備えて資産運用をしていたとしても、その利益は「金融所得増税」で目減り。いっぽうで「預金から投資へ」の扇動に乗らずコツコツと貯めていたとしても、それも課税対象となる恐れが。まさに庶民にとっては八方塞がりで、まさに“一億総老後破産”も待ったなしといった状況に陥る可能性も無きにしもあらずなのだ。
国民の間では河野太郎氏や石破茂氏らが人気となっている模様の自民党総裁選だが、依然党内で影響のある安倍前首相からの支援もあり、高市氏が勝利する目もまったくは否定はできない情勢。“日本初の女性総理”という看板が、逆風が予測される衆院選においては大いに魅力的と考える議員も多そうだが、実際国民が高市氏にいい顔をするかどうかは、はなはだ疑問符がつくところだ。
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