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PTAも季節行事も冠婚葬祭もやめていい。お金持ちほど面倒なことはスパッと切り捨てる=午堂登紀雄

冠婚葬祭は「やりたい人がやればいい」行事へ

<結婚式>

あえて結婚式を挙げ披露宴を開く必然性はなく、やりたい人がやればいいセレモニーです。

面倒だとかお金がかかるので困るという人は、身内の食事会、友人を集めた会費制パーティーだけでもいいでしょう。コロナでむしろ助かったという人もいるぐらいです。

大安を選ぶ必要もなく、仏滅の方が割引があったりします。そもそもこの「六曜」は中国発祥とはいえ本家中国ではすでに廃れており、何の根拠もありません。

<葬式>

葬式も、地元の有力者など交友関係が広いという人以外は、身内だけで十分でしょう。葬儀社が提供するパッケージ商品を使えば、ほぼすべて代行してもらえるからラクです。

お金がないという人でも焼却や埋葬は必要ですが、健康保険から少し補助が出ます。最近では散骨(行政の許可が必要)を選ぶ人も多く、永代供養や墓じまいをしてお墓の管理をやめる人も少なくありません。

お墓や位牌といった「モノ」がなければ先祖の記憶を保持できないとか思いを寄せられないわけでもないでしょうから、神棚も仏壇もお墓もない身軽な状態になるのも良いと思います。

<七五三>

子どもの七五三を祝うのは、子の生存率が低かった昔の風習の名残であり、現代ではさほど当てはまらないから、面倒ならやめてもいい。確かに子の記録を残すのは親や祖父母の喜びではあるものの、ならばスマホの写真でも十分です。

<入学式・卒業式>

入学式も卒業式も、基本的には本人に対する儀式ですから、別に親が行く必要はないでしょう。

授業参観などは親に来てもらえないと子が寂しい思いをするため出席した方がよいとは思いますが、特に思春期を迎えるころになると、むしろ親が来ることを恥ずかしく感じるようになるものです。

運動会も自分の子が出る徒競走のみで、ダンスや玉入れなどは本人たちが楽しむものでしょうから、そういう競技は親が見ても見なくても何も影響はありません。ただし子どもの数が少ない地方では、地域のコミュニティといった側面があるので終わりまで観戦してもよいとは思いますが。

<PTA>

学校のPTAは任意団体ですから、加入も脱退も自由です。

参加も不参加も自由で、誰にも強制したり縛ったりすることはできません。だから「仕事があるから参加できない」でもまったく問題ないし、「やれる人、やりたい人がやればいい」で問題ありません。

加入の強制も退会の拒否も憲法違反であり、慰謝料の請求が可能です。また、PTAの加入・非加入、PTA活動を原因として子どもに差別をすることは、教育の機会均等を定めた教育基本法3条1項違反、及び法の下の平等を定めた憲法14条1項違反となり、やはり慰謝料請求が可能となります。

夫婦共働き世帯が主流の時代ですから、専業主婦が多かった昭和のイベントに合わせる方が無理があるというもので、いまの時代に即した運営方法に変えていくのがスジでしょう。

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