fbpx

実は難しくない金融教育。子どもに「家は買うべき?借りるべき?」と質問すれば“お金”の本質に自ら気づく=遠藤功二

子どもに「お金」の話をする家庭は多くありませんが、どんどん話していくべきだと考えます。子どもの自己実現のためにも必須と言えるでしょう。どう伝えればいいのかを解説します。(『億の近道』遠藤功二)

【関連】仕事は60歳でスパッと辞めよ。人生100年は嘘、死ぬ間際に後悔しない「FIRA60(ファイラ60)」の人生プラン=榊原正幸

プロフィール:遠藤 功二(えんどう こうじ)
日本FP協会認定CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、MBA(経営学修士)。大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当したが、組織のしがらみで顧客中心のサービスが提供できず、雇われFPとして働くことに限界を感じる。しかし、収入が途絶えることの恐怖から簡単には、会社から踏み出すことができず、ストレスを貯める日々を送る。FP資格やMBAをとっても、会社にお金で縛られていたら何もできない。「お金のためだけに働くつまらない生き方を他の人たちにはさせたくない。」という志を持ち、お金が原因で不幸になる人を少しでも減らすべく、教育特化のFPとして奔走中。

子どもにも「お金の話」をしよう

子どもには、どんどんお金の話をしていくことをおすすめします。

子どもにお金の話をするというと「昔は貝殻がお金だった(歴史)」とか「お金は経済を回すための道具だ(政治経済)」といった、いかにもお勉強チックな話になりがち。

しかし、家庭で話すなら、もっと現実的なことを話題にすることをおすすめします。その方が、深く考えていくことができるからです。

「うちは家を買うべきか、このまま賃貸で良いか。どう思う?」と聞いてみる

例えば、住宅費用の話です。

お子様に「うちは家を買うべきか、このまま賃貸で良いか。どう思う?」と聞いてみてください。大人の世界でも、「賃貸と持ち家どっちがいいの?」という問いに対する答えはありません。

専門家に相談するよりも、子どもと話す方が自身の答えが見つかるかもしれません。

賃貸だと身軽で自由ですが、老後に家賃がかかるのは大変です。持ち家を買って住宅ローンを背負うのは大変ですが、住みたい家に住めます。

「自由」を得て何をするのか。「住みたい家ってどんな家?」ということを家族で話してみてください。話がどんどん深まります。

Next: 「住みたい家はどんな家?」住宅費用の話題からお金の理解が深まる

1 2 3
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー