損切り
先程の話とも関連しますが、上手い人は損切りができます。
長期投資では「何%下がったから売る」という基準で売買を行うわけではありません。
いい企業・いい株の株価が下がってきた場合、本来の価値との乖離が大きくなり、買いのチャンスだと考えることが多いです。
一方で、投資で大事なのは【ポートフォリオ全体でプラスになる】という点にあります。
1つの銘柄で勝ち負けの勝率ではありません。
例えば5銘柄を-5%損切りしたとしても、1つの銘柄が仮に2倍になったとしたらどうでしょうか。
単純計算で-5%×5銘柄で-25%になったとしても、1銘柄で2倍になったら大きなプラスになります。
つまり、ポートフォリオを整理し、適切な損切りを行うことは非常に重要となるわけです。
<上手い人の損切り>
先程の話を踏まえ、現在持っているAよりも魅力的なBという銘柄が現れたとします。
Aを売ってBに乗り換えたとしても、Bの方が大きく上昇するなら当然Bを買った方が良いといえるでしょう。
上手い人の場合は非常に冷静に、一つの銘柄にこだわらず、Aは損が出ていても売り、Bに乗り換えることができます。
<下手な人の損切り>
しかし、下手な人はいつまでも最初に買った自分の思考を変えられないケースが多いです。
もし最初に買った時点で良いと思っても、見方が違った、あるいは外部環境が変わってしまうこともあります。
それでも同じ銘柄にしがみつき、結果塩漬けのまま終わってしまうケースが後を絶ちません。
これは企業の勉強をしないというのも、大きな原因になっています。
マインド
そして最後は、マインドに大きな違いがあります。
<上手い人のマインド>
上手い人は自分の考えを持っています。
「下がったときにしか買わない」
「こういう銘柄しか買わない」
「自分が納得した銘柄しか買わない」
こういった自分の考え方をしっかり持っており、人に惑わされません。
つばめ投資顧問でも銘柄提示はしていますが、会員の方が「あなたはこの銘柄をすすめてるけど、私は良いと思わないから買わない」と仰る場合もあります。
あるいは私が損切りしたとしても、「私は良いと思っているから、あなたが損切りしても私はナンピンする」という方もいらっしゃいます。
私も完璧ではありません。
私が損切りし会員の方がナンピンした銘柄が、その後株価を戻し、利益を上げられてるというケースもあります。
<下手な人のマインド>
一方で下手な人は、他力本願になりがちです。
「誰がこう言ったから」など、外部環境のせいにすることが多いです。
「自分では何も分からないけれど、この人が言ったからついていこう」と考えます。
もしその人が判断を間違えたり、あるいはアドバイスできない状況になった時にどうなるか考えて頂いた方が良いのではないかと思います。
基本的には、自分で分析・判断する。
これは投資の自己責任の原則に結びついてきます。
今日から投資上手になるための3つの対処法
では、どうやったら投資がうまくなるのか、その対処法をまとめてみみます。
- 指値で買う
- 買った後も放置しない
- ポートフォリオを見直す
それぞれの詳細を確認してみましょう。
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