fbpx

「実家は子どもに残そう」の美徳が仇となる。相続前に決めておくべき“空き家”防止策=牧野寿和

実家を物置にしないための親の対策

Aさんに限らず相続は、親の持っていた有形無形のものを引継ぐことです。

従って、金銭的価値のあるものばかりを引継ぐのではありません。

だからこそ、親は、相続する実家が物置き代わりの「空き家」にならないように、生前に、対策を打っておくことも大切です。

たとえば、親が生活している間は必要でも、子どもに相続した後は、処分してほしいものは、その処分の費用を子どもに渡しておくこと。

また、古美術や骨とう品といった価値はあるけれど、子どもが維持していくには金銭的にも、スペース的にも難しいのであれば、親自身が、親の顔で、博物館や学校などに寄付したり、専門の業者に売却したりしておくことも必要でしょう。

なぜなら、相続は、親が、子供やその家族がさらに繁栄するために、支援する手段のひとつだからです。

「空き家」を物置き代わりに使うことは、物置きをさらに何に活用するのか?決めておいて使わないと、単に、家計に負担のかかる無駄使いになりかねません!

【関連】いくら貯めれば老後破綻しない?生活レベルに合わせた必要貯金額の算出方法=牧野寿和

【関連】ドケチな青春、惨めな老後?「働きたくない」FIRE志望20~30代が早期リタイアで失う幸せの種とは=午堂登紀雄

【関連】日本人の8割が加入する生命保険はムダだらけ。対策すべきは不慮の事故より長生きリスク=俣野成敏

image by:decoplus / Shutterstock.com
1 2 3

【人生の添乗員(R)】からのワンポイントメッセージ』(2022年7月13日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

無料メルマガ好評配信中

【人生の添乗員(R)】からのワンポイントメッセージ

[無料 週刊]
ご自身の描いた老後の生活を実現するために、 40代から、退職・完全リタイアをするまでに、 やっておくべきことがあります。 そんなことはわかっているよ!! でも、行動に移せないんだよね…… 実は、何から始めようか迷っているんだよ!? そもそも、何をしたらいいのかわからないんだよね??? そんな方のために、同年代の私、 「人生の添乗員(R)」が、 ファイナンシャルプランナーとして13年の実績と、 自身の人生経験から、 40代から、退職・完全にリタイアをするまでにすべき、 「貯蓄」と「節約」について、 毎週、1テーマずつお伝えします

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー