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安倍官房長時代から20年間抑圧された統一教会報道。政界に流れた献金という名のマネーロンダリング=吉田繁治

マフィア、宗教団体、極右・極左と政治の歴史的関係

古来、マフィア(日本では反社会勢力)、宗教団体、極左・極右は、政治家に関係もつ強い傾向があります。戦後の自民党では、児玉誉士夫、笹川良一、田中清玄、小佐野賢治などは、大小のフィクサーでした。マフィアは、非合法な脱税の集団ですが、文科省に認定された宗教法人は、合法の非課税団体になるからです。

宗教法人と認定されると、どんなに収入が大きくても課税はない。「神」は貪欲です。なぜ課税しないという不公平があるのか。宗教の政治力からでしょう。世帯所得にも課税するのですから、寺社を含む宗教法人や学校法人にも、課税すべきだと考えています。

所得税(20.4兆円、法人税13.3兆円=合計33.7兆円)を、徐々になくしていき、消費税だけにすれば、無税の宗教法人や脱税のマフィアにも課税ができます。国の形は、税法が決めます。財務省は、日本を発展させる長期的な戦略を持つべきです。

イタリアとギリシアでは捕捉されないマフィア経済(地下経済)が、GDPの30%はあるといいます。欧州が近代国民国家になる前は、自衛の諸侯による都市国家であったことと関連しています。国家は防衛力による組織です。

浄財の献金とお布施の論理

親しいお坊さんに質問し、お布施の論理を聞いたことがあります。仏教のお布施は、読経や戒名をつけてもらった謝礼として、僧侶に渡すものです。父の戒名に対しては、周囲の親族から聞いて、記憶では確か60万円を包みました(中庸な金額です)。

お金で、戒名の序列(=天国の序列)が変わるという馬鹿馬鹿しい習俗であり教義です。 お布施は、僧侶の読経や戒名などに対する対価ではなく、ご本尊(これは神?)に捧げる「浄財」という。

西欧中世の、カトリック教会を堕落させた「免罪符」の購入に似ているものです。浄財とは、金銭の浄化(ロンダリング)をしたものです。無税であるという意味でマネーロンダリングです。

献金の(事実上の)義務が、並外れて大きいのが、統一教会です。

累計で7,000万円の献金記録をメモしていた別の未亡人は、献金しないと悪霊が残り地獄に墜ちると言われたという(TV証言:現在は退会)。

金額が大きいほど「神の恩寵」も大きいとされます。この金額は、詐欺的です。統一教会も、金額が世間並なら、普通の宗教団体でしょう。

統一教会のカルト性は、献金になるお布施、免罪符、経典、壺や数数珠などの、仏具の価格の、異常な高さから来ます。経典は1冊3,000万円から700万円。数冊を買う信者もいるという。壺は50万円から90万円。2億円以上の献金者も多い。

1億円以上を献金した、収入がない母は、犠牲者でしょう。判明したものでも、1,237億円マネーは、どこに貯まり、どこへ巡っているのか?3,000万円とされる経典の製造原価は、3万円くらいでしょう。

信者には買う義務はない。しかし挫折、不遇、家族の死に罪悪感を持ち、自己意識が弱くなった精神は洗脳されて「自分の意思」で買う。これは法的な詐欺ではなくても、常識では詐欺です。新興宗教は非常識の世界です。信教は自由とされます。しかしカルトでは教団からの理性への教唆、精神の無意識な部分への催眠術によって、犯罪的なことを起こします。

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