インフレ率の低下にも限界がある
そう考えると、今後訪れるインフレ率の低下にも限度があるのではないかと。100ドル台に上がった原油価格の上昇は鈍化するでしょうが、それにしたって「前年比」でみれば、1年だけの反動でおしまいです。
むしろ、顕在化してきた対立軸によるコスト高の影響を重視する段階に入った「かも」という心配が強くなります。
これはそのままインフレ率の上昇圧力として作用します。しかも明らかにコストプッシュ型のインフレです。
物価上昇への備えも、思ったより長期的に強まる気がします。
まとめ
・ウォルマート、インフレ懸念の高まりにアパレル等の売上減を想定
・コロナ禍前のディスインフレ環境には戻らないと考えた方が良さそうとも
・(本文にはありませんが)日銀展望レポートにある消費者の姿、更に強まるはず
image by:Lester Balajadia / Shutterstock.com
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『徒然なる古今東西』(2022年7月26日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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