昭和とは変わった仕事の価値感
昭和とは違うのです。かつては過酷な労働でも長期的には埋め合わせされましたが、現代では許されない。
昭和の官僚を描いた小説で描かれているのは、仕事を終えた官僚が、赤坂の料亭で常連として飲んでいるものですが、公務員のポケットマネーで通える所ではありません。
では、どうなっているのかと言えば、政治家とか大スポンサーがいて、支払いは一切なかったのですね。
現在では許されない事ですが、当時はまだおおらかな時代でしたから、フツーだったのです。
天下りもできない官僚
あとは、最近では退職後の天下りにも、厳しい目が向けられるようになってきましたが、昭和の時代にはフツーの事でした。
この天下りにより、現役時代の大量のサービス残業と(民間一流企業に比べたら)安い給料の埋め合わせをしてきたのですが、今や、それもままならなくなった。
こうなっては、リスクリターン比で考えて自明な事で、霞が関官僚の流出はますます増えるでしょう。
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『海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記』(2022年8月11日号)より
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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9年間のタイ、フィリピンでの海外移住生活から帰国し、北海道暮らしをはじめた50歳男子が、久々の日本生活から感じることや、海外生活のメリット・デメリット、そして、地方暮らしの実際について独自目線で語っていきます。