4.現役中に慣れた貯蓄をする
何か欲しいものがあれば、目標額を決めてお金を貯めて、お金が貯まったら目的のものを買います。
貯める資金が不足するようなら、生活費を削ってでもお金を貯める人もいるでしょう。
また、そのお金を貯めるには、
・銀行の定期預貯金口座
・株式や投資信託、個人向け国債といった金融商品を運用
・個人年金といった保険の商品を運用
・不動産運用
・金などの現物で運用
といった方法があります。
なお、現在、銀行の預貯金では、利子利息がほとんど付かないことは周知の通りです。しかし、単に貯えを増やす考えならタンス預金よりも安全です。
また、銀行の預貯金や一部の保険商品、個人向け国債以外の金融商品などは、投資した資金(元本:がんぽん)が、保証されていません。
つまり、景気や市場の動向などによって、運用した資金が元本を下回るリスクがあります。たとえば、ある会社の株式を10万円で買って、現在その株価が8万円に下がっていれば、元本を下回っているということです。
さらに、海外の金融商品で運用するときは、単に、高利回りに目を向けるのでなく、為替リスクや、政治的、社会的、軍事的な緊張が高まる地政学リスクなども考慮することが大切です。
現役の間に、自分に適した貯蓄方法を決めて慣れておくことも必要です。
5.老後の生活はお金を使うことが基本
老後の生活で、現役の時代とちがうことがあります。
そのひとつに、お金は、上項「4.現役中に慣れた貯蓄をする」のように貯めて使う生活から、すでに貯めてあったお金を使う、といった生活に変わることです。
老後の生活は、お金を使うことが基本になるのです。