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エクシオグループ、売上高は過去最高を更新も減益にて着地 23年度は成長分野へのリソースシフトで利益回復へ

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2023年5月19日に発表された、エクシオグループ株式会社2023年3月期決算説明の内容を書き起こしでお伝えします。

(1)決算ハイライト

舩橋哲也氏(以下、舩橋):機関投資家のみなさま、証券アナリストのみなさま、社長の舩橋でございます。日頃より格別のご支援とご指導を賜り、心より厚く御礼を申し上げます。本日はお忙しいところ、当社説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。さっそくですが、2022年度の決算説明を始めます。

まず、2022年度業績について、今回の決算のハイライトからご説明します。おかげさまで、売上高と繰越工事高は過去最高になり、トップラインについてはよいかたちに着地したと見ています。

ただし、今まで牽引いただいた通信キャリアさまなどには、非常に厳しい状況も見られ、都市インフラ、あるいはシステムソリューションといったセグメントの成長によりカバーしていきたいと思っていました。

一方利益面については、当初想定していた要因に加え、一部のプロジェクトで成果が出せなかった結果、一過性の要因も生じて、残念ながら大幅な減益となりました。2023年度に向けては、回復に向かうものと想定しています。

今回、配当のDOEについては、従来の3.5パーセントから4.0パーセントに引き上げることとしました。2023年度年間配当の予定は120円で公表しています。背景については後ほどご説明します。あわせて、自己株式の取得も30億円で予定しており、これも発表します。引き続き継続的に株主さまへの還元を進めていく所存です。

(2)業績ハイライト(受注高・売上高)

受注高・売上高に関する業績のハイライトです。スライドのとおり受注高も売上高も微増ですが、過去最高に匹敵する水準にあると見ています。当社としては、なにより利益面が課題だと十分認識しています。

(3)業績ハイライト(営業利益)

営業利益です。モバイルキャリアさまにおける投資の抑制を含めて、環境の変化が非常に大きかったと思います。いろいろな物品等が高騰し、順調に物が入らないというような課題もあります。

一過性の不採算案件については、残念ながら大型のものが発生してしまいました。一部都市インフラの案件では、工事自体は非常に良いかたちで終わりましたが、太陽光パネル等の購入に際し部材高騰の影響が出ました。その他にもコロナ禍の影響でサプライチェーンの問題も多く出てしまい、非常に苦労しました。本来ならもっと利益を出せたという意味で、忸怩たる思いでいます。

M&Aは継続して進めており、一部小さな案件については一括償却もあわせて行いました。

2022年度のはじめにお伝えしたのですが、2022年度は高度無線が終了し、モバイルキャリアさまの投資の抑制もあり、さらに、700MHzテレビ受信対策工事も大幅に減少する時期でした。予感していたとおり、非常に厳しい結果になったと認識しています。

(4)業績ハイライト(セグメント別状況)

セグメント別に見ていきます。通信キャリア事業も、残念ながらセグメント利益率はトータルでは、2021年度の8.2パーセントから2022年度の6.4パーセントに低下しました。キープしようとスタートしましたが、お客さまからの発注のタイムラグなども発生し、人員の流動に相当に苦労しました。したがって、思うように利益を確保できなかった1年でした。

都市インフラ事業は売上も伸びてきており、案件は非常に取れてくるようになった実感もありますが、スライドに書いたとおり不採算のケースもあります。先ほどお話ししたような太陽光パネルの高騰等がかなりボディーブローになった部分もあり、この数字には、そのようなところが若干隠れています。

そのため、我々にとって最大限努力したつもりであっても、流通等のケースで物がなかなか入らないことによる、機会損失のような、生産性がどうしても上げられない事態が続いたという反省があります。

システムソリューション事業については、大型の案件で少し不採算になった影響があったため減益となっていますが、ベースとしては順調に成長してきている認識です。

システムソリューション内のグローバル事業については、この後ご紹介します。もともとグローバル事業では、10億円ほど利益改善するつもりでいましたが、こちらもさまざまな環境の変化に耐えきれずに、約5億円しか利益が出し切れませんでした。この意味では、1年遅れという感じになっています。

ただし、グローバル事業も含めて、国内でも、重要なシステムソリューションの部分については、着実に事業が営めていると思っています。

(1)計画サマリー

2023年度の通期計画についてご説明します。スライドのとおり、受注高は6,200億円、売上高は6,300億円、営業利益は若干増の340億円で、営業利益率は5.4パーセントで進めたいと思います。

引き続き、モバイルキャリアさま等との通信インフラ事業のところは若干抑え気味に投資が来るものと思っており、資材や人件費の高騰のようなバックグラウンドもあると思っています。それらを踏まえて、いっそう構造改革を進めていく必要があります。今年こそ、儲かっている事業にリソースをシフトさせることを、しっかり進めていきたいと思っています。

(2)計画サマリー(セグメント別状況)

セグメント別の通期計画です。通信キャリア事業は300億円ほど落ちてくる見込みです。なんとか営業利益率6.4パーセントまで達成したいとは思っていますが、各セグメントの中でそれぞれの細かい課題も見えてきたため、せめて2023年度を底にしたいという目線で、6パーセントで進もうと思っています。

都市インフラ事業については、前年同期比で200億円ほど上がる計画ですが、こちらも通信キャリア事業からリソースを相当シフトする予定です。

おかげさまで、都市インフラ事業を支えてくれているデータセンターにかかわる関連ビジネスは非常に順調に伸びてきており、機会損失になるくらいのレベルに来ていると認識しています。そのため、積極的に通信キャリア等々、社内の優秀な人財をここへ集中して投下し、事業の利益改善もあわせて進めていきたいと思っています。

システムソリューション事業は、不採算の案件が一段落したことから、順調に利益も伸びてくると考えています。私どものコアになっているお客さまからお預かりする、受託開発については、おかげさまで、利益率も改善してきているため、底上げは期待できると思います。

システムソリューションにおけるグローバル事業については、今までビジネスの規模を伸ばすことに注力してきましたが、いよいよ2023年度からは、M&Aに関わる大型事業は少し一段落するフェーズに入ることも踏まえ、「利益改善」を合言葉に進める予定です。

(1)通信キャリア

セグメント別に詳細をご説明します。スライドのとおり、各通信キャリアさまの投資の抑制から、残念ながら減収減益となってしまうと見ています。

左上のグラフでアクセス分野について簡単にご説明します。アクセス分野では光回線サービスの工事が一段落してきた面もあり、新規の純増は少し減少すると思いますが、引き続き開通工事に関しては、さまざまなお客さまごとに入れ替わりますので、その開通分は引き続き堅調であろうと見ています。

ネットワーク分野はある程度順調に、少し増えると見ています。モバイル分野では、特にドコモさまについては引き続き受注も売上も減る見込みで、多少堅めに見ています。さらに、ドコモ事業において今まで要員をかなり多く抱えていたため、この要員をどのようにリソースをシフトするかが一番の課題になっています。

特にモバイル分野のその他の面で、NCCさまとKDDIさまに関しては若干プラスになると見ていますが、残念ながら今まで多く牽引いただいたソフトバンクさまについては、かなり急ブレーキがかかっている状態で、影響が大きいと思います。

楽天さまも、プラチナバンドの可能性が世の中でも言われてきているため、従来のやり方を少し抑制し、新しいかたちが決まれば、それに関連して投資されるのではないかと思っています。ローミングの新たな契約の話なども出ているため、我々としては引き続き注意深く見守っていく方針です。

いずれにしても、モバイル分野関係は大変厳しい印象でいます。業務自体は2023年度もどうしても後半戦が非常に忙しくなりそうな中、若干余裕のある前半と、繁忙期である第3四半期から第4四半期をどう乗り切るかが、正念場になると捉えています。

このあたりの業務のこなし方について、業務プロセスの見える化や、生産性を上げるためのさまざまなツールの導入なども考え、準備していきたいと思っています。引き続きAIやオフショアリングなどによる業務の改善も並行して進める予定です。

(1)通信キャリア 〜構造改革2.0〜

先ほど少し述べたリソースのシフトについてです。通信キャリア事業における構造改革で、「構造改革2.0」と社内で呼んでいますが、特にモバイル分野を含む、各通信キャリアさまの事業から、大胆に人員をシフトしようと思っています。

シフト先のメインは都市インフラ事業です。若手および将来長く勤めていただける方には、本人の個人の適性を見た上で、システムソリューション事業に移るかたちで、中のリソースを再配分して行く計画です。

この中で大事なポイントは、仕事のプロセスの見える化を図り、標準化していくことを、社内全体で横断的に進めていくことです。本社あるいは支店でさまざまなチームが動いているため、横通しができれば一番良いと思っています。

「より少ない人数でより最大のアウトプットを出す」ということが合言葉になると思います。人員の整理と言っても大変厳しいものがありますので、できるだけ内製化し、自分たちの筋肉を増やすかたちにしていきたいと考えています。

(2)都市インフラ

都市インフラ事業はおかげさまで順調に伸びてきていますが、材料費あるいはエネルギー価格の高騰などを、どこまで織り込めるかという課題は続いています。

2023年度の下期、後半戦に向けて、少し電気料金の値上げ分などを見ていただけるところも出てきましたが、完全にはまだ織り込めていない状況であるため、ご契約の更新の都度、お願いしていきたい状況です。

このセグメントでは、その他の新しいテーマが少しずつ増えてきています。現在は、データセンター事業が大変好調ですので、冒頭にもお話しした機会損失を防ぐという意味でも、なるべく早く人員がスキルを付けられるようにしたいということで、これは数十名の増員をかけて今まさに訓練を始めたところです。

スライドの右下、主な取り組みの部分ですが、2023年度の非常に旬なテーマとして、蓄電池、蓄電所をしっかり建設するという事業があります。再生可能エネルギー事業に携わり始めると、どうしても安定供給という課題とぶつかります。EV化のためにも蓄電池を設置するという工程はかなり基本になりつつあると思っています。

ここは、私どもはNTTアノードエナジーさまをはじめとして、大口のお客さまと引き続き、受注し完工していく件数を伸ばしていきたいと思います。

洋上風力事業については、少し我々の想定よりも遅れているように感じていますが、人財の育成を進めています。特に電力線の工事に関わるジョインター等の部分にも人財を投入しています。この自営線となる土木工事を含めて、案件はまもなく出てくると思っており、大いに期待しています。

さらに、我々の仕事の中身を見直すということで、オフショアリング、あるいはBIM/CIMを活用した生産性の向上への取り組みも、継続しています。一部私どものチームでは、ベトナムにオフショア化しようと準備中です。

(2)都市インフラ(ビジネスユニット別内訳)

都市インフラ事業をビジネスユニット別でご説明します。スライドを見ていただくと順調に見られると思いますが、順調な中でも課題は大いにあります。

特に公共基盤については、大型の案件も取れたりはしているのですが、特に道路関係、あるいは国交省さまの案件を含めて非常に競争が厳しいこともあり、一歩間違えると低採算になってしまいますので、ここは選別受注しながら、あまり焦らずに進めたいと思っています。

(2)都市インフラ(エネルギーユニットからの展開)

現在、我々が注力して進めているデータセンター事業についてご説明します。スライドの写真にあるように、日本国内のデータセンターは大きく2パターンくらいになります。

土地が十分あり2階から3階の低層でキャンパス型にするパターンと、下の写真のように、土地に限りがある場合はどうしても縦方向に建物を建てざるを得ないというパターンです。

このような大型の建築を除いて、電気から太陽光、蓄電池、サーバー・ラック、LAN/WAN、空調・衛生と、丸ごとまとめて周辺も手掛けるかたちを引き続き取れたらと思っています。

(3)システムソリューション

システムソリューション事業についてご説明します。今回、子会社として中核会社を2社作りました。エクシオ・デジタルソリューションズとエクシオ・システムマネジメントです。この2社を作った狙いですが、背景には、今までどうしても受託中心でビジネスを進めてきましたが、これからは受託だけでは厳しく感じるという市場環境があります。

毎年受注を増やすというような感じの、やや刈り取り型に動いていたビジネススタイルではなくて、これからは、お客さま全体のマネージドサービスのようなかたちで、設計、保守、工事、運用、そのあとの新たなコンサルという1つの流れを、自分たちでも回していけるようなビジネスに変えて、ストック型のモデル構造にシフトしていくことが大事だと考えています。おかげさまで非常に良い人財も来てくれるようになっています。

我々は建設のセクターになっているため、ITに本気で取り組みたい方にとってはどうしても選びにくい面がありましたが、この2社を作ってからは少しずつ手応えも出ており、メンバーも増えてきているため、非常に楽しみにしています。事業拡大も望める領域であり、引き続きリソースも積極的に投入していきたいと思っています。

また、この後少しご紹介できるかもしれませんが、グローバルではリファービッシュビジネスも展開しており、幅広く我々の特徴を活かした素材を集め、トータルにお届けするという体制が今我々にできつつあるとお考えいただければと思います。

(3)システムソリューション(ビジネスユニット別内訳)

システムソリューションの内訳です。一番左の情報システムは、若干厳しくなると思われる受託開発の部分が少し落ち着いており、ほぼ1,200億円規模は確保していけると思っています。

真ん中のグラフのサービス、保守運用は少しずつ伸びてきており、一番右側のグローバルは2022年度に一気に伸びてきたため、今後は利益への貢献を期待できる局面に入ると思っています。

(3)システムソリューション(マネージドサービスの取り組み)

先ほどお話ししたマネージドサービスについてです。私どもの事業がマネージドサービスと言えるかどうかは別として、気持ちとしてはいろいろなお客さまと直接コンタクトを取り、クラウドを使ったり、セキュリティをしっかり担保したり、ネットワークや端末なども合わせて供給するというようなかたちでITライフサイクルを回していくという発想で進めたいと思っています。

これは国内のみならず、グローバルでもこのような体制を作るべく、M&Aも行っているため、お客さまから「国内だけではなく海外もお願いしたい」と言われたらオペレーションもできるだけの最低限のチームはできたと考えています。

(1)企業価値の向上に向けて(ROEの向上)

続いて「企業価値の向上を目指して」というテーマでお話しします。これは東証でも議論されていますが、「企業としての価値をどのようにして上げていくか」というテーマで、取締役会の中でも昨年から議論を始めてきた内容です。

もともと中期経営計画でROEは9.0パーセント以上という目標を掲げており、資本コストを上回る成長を続けるということは当然のことです。残念ながら2022年度のROEは7.3パーセントまで落ちてしまったため、なんとか9.0パーセントまで上げていくよう、スライドに示したかたちで整理整頓して進めたいと思っています。

そのような意味で、グループの中で始めているのが、まだ資金が残っているケースがあるため、資金の有効活用という意味で国内のCMSを徹底して使ってもらいます。加えて、海外ではシンガポールにトレジャリーセンターを設立・運用しているため、稼いだお金を毎回円に戻すことなく、外貨のまま外貨として運用し、グループで使ってもらうというかたちがようやく取れたため、この先はより資金効率も上げて、キャッシュの使い方を考えていきたいと思っています。

(2)M&Aの取り組み

M&Aについては、都市インフラあるいはシステムソリューションの中で、我々がテーマとしているような部分について引き続き中身を精査した上で取り組んでいきます。今後の金融市場には変化があると考えているため、焦ることなく十分に吟味をしながら適宜進めたいと考えています。

(3)キャッシュアロケーション方針

キャッシュアロケーションについてご説明します。これは2021年度から2025年度までの累計をし、スライドに示したようなかたちでそれぞれ資源、キャッシュを使おうと議論を整理したものです。DOE4.0パーセントを掲げ、引き続き増配をしつつ、自己株取得も継続したいと考えています。

いずれにしてもグループで稼ぐキャッシュを最大限活用し、引き続き成長も着実に進めるということが必要と考えているため、スライドに示したマクロの部分の一つひとつの課題を丁寧に実行していきたいと考えています。

(4)ESG経営の実践(マテリアリティ)

ESG経営については、先般、取締役会でマテリアリティについて整理し、抽出まで終わったところです。具体的なテーマ、あるいはKPIの設定は下期あたりまでには進めていきたいと考えているため、お客さま、あるいは私どもの株主のみなさま、さらにすべてのステークホルダーのみなさまにとっても分かりやすく、かつ理解しやすいかたちにしていきたいと思っています。

(4)ESG経営の実践(マテリアリティ)

ESG経営について、価値創造と価値創造の基盤の部分に分けてスライドのように整理しています。それぞれのSDGsとの関わりについても見ていますので、我々としてはこのテーマを一つひとつ落とし込んでいき、事業運営の中で、社員全員にも理解してもらえるよう、今後は社内の広報活動も進めていきたいと考えています。

(4)ESG経営の実践(国内:環境関連ビジネス)

実践している環境関連ビジネスを少しご紹介します。木質バイオマス発電所は順調に2ヶ所の開発を進めております。スライドの右側は営農型太陽光発電です。東松山市のケースをご紹介していますが、いくつか近隣のところからの引き合いも来ています。また、廃棄物の処理についても包括的に運営しています。

(4)ESG経営の実践(グローバル:リファービッシュビジネス)

グローバルでスタートをしてきたリファービッシュビジネスの1つのケースですが、カーボン・フットプリント・スタンダードというかたちで基準ができています。特にカーボン・フットプリント・スタンダードに適合したノートPCの販売をロンドンで始めており、お客さまからの引き合いも非常に増えてきています。

我々のリファービッシュビジネスはスライドの左側にあるように調達から始まり、提供から保守、場合によっては最後の廃棄やリサイクルといったところまでしっかりとグリップしていければと思っています。当然このようなビジネスを展開する中では、パートナーのみなさまの力をお借りすることもあろうかと思っています。

(4)ESG経営の実践(その他)

こちらのスライドは従来よりお伝えしている外部での認証、あるいは評価についてです。1つのトピックとしては一番下に掲載しているとおり、気候変動に関する取り組みや情報開示に関して優れた企業として外部から認定を得て、「B」という評価をいただくところまできたことです。引き続きこの評価もアップできるよう、取り組みを進める予定です。

(1)配当、自己株式取得

株主還元は、2023年度より配当方針を引き上げており、12期連続増配予定です。「配当を重視する」という我々のポリシーをベースにDOEを3.5パーセントにしてから5年ほどたっており、見直しを図りました。

スライドのとおり、順調に配当ができるようになってきたと思います。また、自己株式取得についても継続的かつ機動的に行っていきたいと思っています。

(2)総還元額、ROE・EPS

総還元額についてはおおむね2022年度と同程度を考えています。ROEについては2023年度の計画は7.7パーセントであり、もう少し努力が必要だと思っています。

(1)ニュートラルホスティングの拡大

トピックスを少しご説明します。海外の事例ですが、ニュートラルホスティングの拡大ということで、現在インドネシアを中心にしており、おかげさまで最大規模まできました。

ちょうどスライドの真ん中に施工の写真、右側に設置の機器の写真があります。真ん中に赤で四角く囲ってあるのが屋内のアンテナです。インフラシェアリングのサイト数も1,500局を超え、インドネシアでは第1位ではないかと思います。

現在はフィリピン、あるいは台湾といった、インドネシア以外の国でも拡大できないかと検討を進めています。

(2)DfMA工事への取り組み

もう1つは、シンガポールの私どものWinnerというチームが認定を受けたということです。

いわゆる現場合わせではなく、先にデザインして作り上げて運び、それを設置するという、効率よく工事を進める手法としてDfMAというものがあります。シンガポールではこのような手法が積極的に推奨されるようになってきており、私どものWinnerもそのメンバーとして認定を受けました。

我々はどうしても現場でのすり合わせが大好きな性格がありますが、大量のものをしっかり工事するという意味ではこのような手法が重要だと思っています。

(3)技能五輪全国大会予選会で世界記録更新 ー人財育成の取組みー

最後のトピックスとしておかげさまで技能五輪全国大会予選会で金メダルを獲得し、世界記録を更新することができました。我々のメンバーのたゆまぬ努力の結果だと考えています。

これは何に役立つかというと、最近でいえば大規模なデータセンターの中における光ファイバーの接続の際に威力を発揮します。そのため、引き続き人財育成にも取り組んでいきたいと考えています。

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