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アベの知らない物語~オバマ広島演説に垣間見たアメリカの「世界観」=不破利晴

広島であらわになったアメリカの正体

そんなオバマ大統領に同行するのは「核ミサイル発射装置」を携帯した軍人である。この「核のフットボール」と呼ばれる装置は、アメリカ大統領が核攻撃を承認する際に使われる携帯型の認証装置である。

テレビを見ていれば気がつくことだが、アメリカ大統領には過剰なまでにSPが張り付いている。セキュリティ上それは仕方がないことだが、より本質的な理由として、アメリカ大統領は常に核兵器のスイッチと共に存在することが挙げられる。

「核のフットボール」はいつも大統領に寄り添い、それは24時間365日途切れることがない。夜になったらなったで大統領の寝室の横には「核のフットボール」の番をする担当官が寝ずに待機しているし、大統領の休暇中でさえ「核のフットボール」は付いてくる。実質上、アメリカ大統領にはプライベートなど存在せず、妻との夜の生活でさえこういった事情により好き勝手に楽しむことは制限されるはずだ。

このように「核」をどのように扱っているかがアメリカ国家を見事に体現しており、これこそが紛れもないアメリカの「世界観」なのである。

話を整理すると、伊勢志摩サミットに出席したオバマ大統領はそこで「世界経済・貿易」「政治・外交問題」「気候変動」「エネルギー」等々の諸問題について話し合い、さらに場所を広島に移し、そこでは世界に向けあたかも核廃絶は皆の責任であるかのような所感を述べ、平和記念資料館と原爆ドームを見学し、平和記念公園では戦争犠牲者に手向ける献花をし、そこで被爆者老人と抱擁した――「核ミサイル発射装置」を持ちながらだ!

これがオバマ大統領広島訪問の本質だ。

大きな物語と世界観を持つアメリカは、極めて立派な所感を広島と世界に向け発信したわけだが、果たしてそんなアメリカに核軍縮をしようとする意思はあるのか?オバマ大統領の一連の行動により、答えは既に出ているように思われる。

さすがはアメリカである。やることなすことすべてのスケールが桁違いであり、アメリカの弄する詭弁もまたワールドワイドなのである。そして、そんなアメリカに寄り添う安倍首相の見識を疑っている。

【関連】頭が悪いのに勉強しない。“アベ化”する世界と日本人の行く先=不破利晴

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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2016年5月31日)

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「あなたにとってハッピーな世の中とは、どのようなものですか?」驚かせてすみません。私は不破利晴と申します。私は、元駐レバノン特命全権大使・天木直人氏と共に、「インターネット政党」の成功に向けて活動しています。インターネット政党『新党憲法9条』のWebサイトをつくり、日々の運用管理をしています。想像して欲しいことがあります。→「毎日働き詰めで辛くありませんか?」→「生きることに目的を見失って辛くありませんか?」→「あなたにとってハッピーな世の中とは、どのようなものですか?」インターネット政党の主役は「あなた」です。

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