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ジム・ロジャーズ氏「日本株はバブルか、その一歩手前」と警告…弾けたらどこまで下がる?

日経平均はバブル期の最高値を超え、現在は4万円台に乗せています。ここからどう動くのか?著名投資家のジム・ロジャーズ氏は、「バブルにつながる発生要因が見えている」と警告しています。もしバブルならば、弾けたときにどこまで下がるのか?メルマガ『 世界三大投資家ジム・ロジャーズの「Make Japan Great Again」 世界三大投資家ジム・ロジャーズの「Make Japan Great Again」 』では、読者からの質問にすべてジム・ロジャーズ氏が直接、自分の言葉で回答しています。今回は3月17日号に掲載された質問と回答の一部を特別に無料公開!インド市場に投資する注意点、日本の商社株への見解、今後10年で最も影響の大きい経済トレンドなどなど、盛りだくさんの内容で配信されています。

※『世界三大投資家ジム・ロジャーズの「Make Japan Great Again」』次号は2024年4月7日配信です。ご興味を持たれた方はこの機会にご購読ください。

プロフィール:ジム・ロジャーズ
1942年、米国アラバマ州生まれ。イェール大学で歴史学、オックスフォード大学で哲学を修めた後、ウォール街で働く。ジョージ・ソロスとクォンタム・ファンドを設立し、10年間で4200%という驚異的なリターンを上げる。37歳で引退した後、コロンビア大学で金融論を指導する傍ら、テレビやラジオのコメンテーターとして活躍。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び世界三大投資家と称される。

読者からジム・ロジャーズ氏への質問その1:いまの日本市場はバブル?もしそうなら、弾けたときにどこまで下がる?

読者:日本ではいま新NISAが導入されて、普通の週刊誌まで新NISAの特集を組んでいます。こういうときは大概バブルで、そのあと市場は下がることになると思います。

もしいまの日本市場がバブルであるなら、どのくらいまで下がると予想されますか?

ジム・ロジャーズ氏の回答:バブルにつながる発生要因が見えている。バブル相場というのは、多くの銘柄が70%〜90%と下がるもの

ジム・ロジャーズ氏:おっしゃる通り、普段は投資の話をしない人が投資の話をすると、バブルの到来を示すような時代だと思います。

今、日本市場がバブルだとしたら、どこまで下がると予想するでしょうか?

……でも、バブルかどうかはわかりません。今、バブルにつながる発生要因が見えているので、すでにバブルに突入しているのかもしれません。また、まだ突入していないとしても、歴史的にバブルはこのような時期から形成されることを私は知っています。

ともかく、私たちはバブルを目前にしているのです。もしバブルだとしたら、バブルが弾けたら、まず、私たちはもっとハイになるでしょう。バブルが弾けるのは非常に痛いです。多くの銘柄が70%・80%・90%と下がるでしょうし、乱高下するような銘柄は、どれであろうと、莫大な額を下げるでしょう。それが市場の仕組みです。素晴らしいバブルの仕組みです。バブル相場というのは、リーダー格の株が60%・70%と下がるものなんです。

現状は、株価がとても盛り上がったという事実。そして、日経平均株価がとても盛り上がっているので、バブルが弾けたら、その反動に多くの人々はひどく苦しむことでしょう。繰り返しますが、私は日本を非難しているのではありません。これが市場の仕組みだと言っているんです。

いまの日本の枠組みに当てはめているだけで、どこの国でも起こることなんです。もちろん、他の国の話だってできます。

読者からジム・ロジャーズ氏への質問その2:日本の人口減少を止めるには大胆な移民政策が必要だと思うが、どうすれば日本人は移民を受け入れる?

読者:以前の号でロジャーズ氏が日本の「構造的な問題」として捉えていたのは、人口減少問題でした。私もこれを「静かなる有事」と捉えています。

私は、人口が減少して長期的に栄えた国は古代ローマ以来ないという事実をわきまえていますから、大胆な移民政策を採るしかないと思います。

ところがアメリカ人と違って日本人は本質的に移民を嫌います。私の見るところでは教育内容に問題があると感じます。日本人は皆が1万年前には移民だったのだという事実を教えず、大和民族(ヤマト民族)という幻を刷り込まれています。アメリカのように大統領も移民3世だという国と違って日本人は移民を無思慮に嫌います。

これに対する刺激的な解決策はないでしょうか?

ジム・ロジャーズ氏の回答:日本人はもっと海外の人と触れ合うべき

ジム・ロジャーズ氏:古代ローマ以来、人口が減少するなかで長期にわたって繁栄した国はないという事実があります。我々には選択の余地はありません。大胆な移民政策を採用するか、大量の子どもを産むしかないのです。

興味深いのは、アメリカやヨーロッパも今は少しずつ日本のやり方に向かっているのかもしれませんが、日本人は本来、移民を嫌うということがあります。私たちは皆それを知っていますし、この読者が思っているように、問題は日本の教育の内容にあるのです。

日本では、腰を据えて人々がどこから来たのかを学ぶ時に、私たちがどこかの国の移民だとは誰も教えてくれません。私たちは大和民族であり、日本という土地に入れられ、自分たちの間だけで繁栄してきたのだと教えられているのです。これは大きな問題ですよね?アメリカでは、移民がメイフラワー号に乗ったりして、アメリカを築いたという話をします。日本人が移民を嫌うのは、それが理解できないからです。彼ら自身も移民だった時期があるんです。

歴史を振り返ってみると、人々が自分たちを好まない他の人々に接しないとき、それはとても単純なことなんです。もし、海外の人たちと接したことがなくて、突然彼らが入ってきたとしたら、それは主に、自分が知らない、経験がない、見た目も違う、声も違う、食べ物も違う、何もかもが違うからなんです。だから、何か問題があるに違いないと思うし、たとえそう思わなくても、友達から何か問題があると言われます。彼らの話し方は違うし、ダンスも違います。

解決策は、より多くの人に触れることだと思います。ある国、あるグループ、ある集団に、より多くの機会を与えることです。ビールを飲みながら、ダンスを一緒に歌えば、たぶん大丈夫だと思うだろうし、少なくとも悪いことではないと思うでしょう。

きっと役に立ちますよ。でも、日本はいろいろな理由で、歴史的にあまり海外に露出していないですよね。それが良いのか悪いのか、それは問題ではありません。事実はこうなのです。日本はあまり海外と接触してこなかったのです。

教育について、学校で教えている内容に関しては明らかに変えるべきでしょう。どんな国でも外の世界への露出が必要なのです。歴史的に国を閉ざして失敗した国はたくさんあります。エチオピアは昔、アフリカの中で非常に栄えていた国でした。しかし、どこかで国が鎖国をして、外国人を追い払い、その後は崩壊していきました。

新しいアイデア、新しいお金、新しいものはすべて、どこかで外から来たのです。みんなそうなのです。アメリカに住んでいる人々すべては元々は外国人だった……それは事実なのです。彼らの歴史を見れば――

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★ジム・ロジャーズ氏への質問はこちらからどうぞ。回答はメールマガジン『世界三大投資家ジム・ロジャーズの「Make Japan Great Again」』に掲載されます。

質問その3:インド株市場はいつまで活況だと考えますか?インドの人口増は理解できますが、他国からの投資が容易ではない状況が続くなら、そう遠くないうちにピークが来るのではと考えています

質問その4:家族で海外移住を検討する際、子育ての環境と現地の景気の状況をどのように評価し、バランスを取るべきですか?

質問その5:インターネットの記事で、ジムさんが「日本株売買で失敗した」と言っているという内容を読みました。ジムさんとしては、この失敗を本当に悔やんでいるのでしょうか?今からもっと上がるとお考えなのでしょうか?

質問その6:ウォーレン・バフェットが日本の商社株を買い増しているということで、商社株に人気が集まっています。ジムさんは商社株についてどうお考えですか?

質問その7:ジムさんは今後10年で最も影響の大きい経済トレンドは何になるとお考えですか?それにあわせてどのようの投資行動をするとよいと思われますか?

質問その8:ジムさんは、バイクとクルマで世界一周されていますが、今もクルマやバイクは持っているのでしょうか?どこのメーカーが好きとかありますか?

質問その9:ジムさんはChatGPT等のAIツールは利用されておりますか。されていれば、普段しているおすすめの活用方法を教えて欲しいです

質問その10:ジムさんは何かの選択に迷ったとき、判断軸としてるポリシーや信念はありますか?

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【関連】ジム・ロジャーズ氏が考える日経平均の高値余地は?急騰の予想的中も「飛び込み買いはしない」

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世界三大投資家ジム・ロジャーズの「Make Japan Great Again」 世界三大投資家ジム・ロジャーズの「Make Japan Great Again」 (2024年3月17日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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世界三大投資家と称されるジム・ロジャーズが全世界の機関投資家と個人投資家に向けてメールマガジンを配信。中長期的な相場展望、次に来る市場・業界、有効な投資戦略や心構えについて読者だけにこっそり解説します。あらゆる疑問に答えるQ&Aコーナーも。翻訳はジム・ロジャーズ関連書籍を多く手掛ける花輪陽子とアレックス・南レッドヘッドが担当します。

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