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猛暑が追い風「避暑経済」で株価上昇が見込める日本企業は?注目4銘柄=田嶋智太郎

ラウンドワン<4680>

複合店を経営する娯楽サービス大手であり、時間制スポーツ施設も育成。国内既存店はタレントやアニメコンテンツなどとのコラボレーション効果に加え、インバウンド関連のコト消費需要を取り込む。

香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントのセス・フィッシャー最高投資責任者(CIO)が5月末に投資家会議の場で、ラウンドワンが米国で手掛ける日本食レストランなどを評価し、同社株に3,405円の価値があると主張したことが話題に。

足元は、北米店舗で堅調なクレーンゲームの台数を増やし、客足や売り上げを伸ばす。日本の有名店と連携して飲食事業に参入。米国の主要都市に出店する。26年3月期の新規出店は米で10店舗と日本(2店舗)の5倍を計画する。

株価は、6月から「PBR5倍クラブ」への06年以来の復帰を果たしており、7月18日に付けた年初来高値=1,581円近辺でもみ合う展開。2006年4月に付けた上場来高値=1,999円を視野に。

ラウンドワン<4680> 週足(SBI証券提供)

ラウンドワン<4680> 週足(SBI証券提供)

26年3月期は、売上高が前期比9%増の1,931億円、営業利益は同19%増の312億円を見込んでいるが、いずれ増額修正される公算大。続く27年3月期についても同利益は2ケタ成長継続が有望視される。

GENDA<9166>

国内及び海外でアミューズメント施設の開発や運営を行う。国内ゲームセンターやカラオケ店がけん引し、主力のエンタメ・プラットフォーム事業は堅調。ただ、積極的なM&Aによるのれん償却費の増加や関連費用が先行して発生していることで、25年2~4月期の純利益は前年同期比で82%も減少。売上高は連結子会社が増えたこともあって39%増の342億円だった。

7月17日に公表した6月の売上高の速報値が前年同月比52%増の120億円となり、これを市場は好感。セグメント別にみると、エンタメ・プラットフォーム事業ではアミューズメントが前年同月比62.7%増の83.7億円、カラオケが同24.2%増の19.7億円で、もともと値ごろ感が強まっていた株価を刺激することとなった。

7月上旬から米国のゲームセンターで日本のアニメ知的財産(IP)である「たまごっち」などの景品の取り扱いを開始。また、このほど同社は映画情報サイト「映画.com」の運営を行うエイガ・ドット・コムの全株式を8月1日付で取得し子会社化すると発表。グループのギャガが配給する作品のプロモーションを「映画.com」で強化するほか、映画配給を担うギャガに加えて、グループでグッズの企画を手掛けるフクヤと一体となることで、コンテンツ価値最大化の体制を確立する。

GENDA<9166> 週足(SBI証券提供)

GENDA<9166> 週足(SBI証券提供)

海外事業の業績改善期待も強く、株価はこの先回復基調を強める公算が大きい。

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田嶋智太郎の先読み・深読み!株式マーケット 田嶋智太郎の先読み・深読み!株式マーケット 』(2025年7月25日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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