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ミック・ジャガーの矜持=島倉原

彼は今年4月に行われたテレビ番組のインタビューで本件について問われ、以下のようにEU離脱に理解を示すコメントをしています。

“To me personally, I don’t think [the result]is going to make a huge difference. I think to the country in the short term [leaving the EU]will be detrimental. In the longer term, in a twenty-year term, it might turn out to be beneficial”.
(僕個人にとっては、大きな違いはないと思う。[EU離脱は]国にとって短期的には有害だと思うけど、20年くらいの長期で見れば有益かもしれない。)
http://www.nme.com/news/mick-jagger/92772
http://nme-jp.com/news/21872/

格差拡大が助長されるグローバリズムの下では、彼のようなセレブリティは、どちらかと言えば恩恵を被る立場に属するでしょう。

そうした個人的な立場から一線を画し、国益を重んじた彼のコメントは、当たり前のようでいて、今日なかなかお目にかかれないような気がします。

上記のコメントはよもや長期的な経済分析に基づいたものではないと思いますが、イギリスがEUに加盟し、グローバル化が本格化する前の1960年代からスーパースターだったミック・ジャガーのことですから、個人的な利害の差は大した問題ではない(格差が縮小しても、国民全体が豊かであれば、その分自分も豊かになれますし)ことを経験に基づいて理解し、冷静に国益を考慮できたのかもしれません。

それならそれで、やはり彼の見識は、歴史を踏まえた長期的な判断こそが重要であることを示しているのではないでしょうか。

片や我が国では、7月10日に参議院選挙が行われようとしています。

論点としてあまり大きく取り上げられてはいないようですが、グローバリズム政策の典型であるTPPについて、各党の賛否は大きく割れているようです。

果たしてどのような結果が待っているのでしょうか。
http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_pol_election-sangiin20160626j-04-w430

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