fbpx

「マクロン新党」単独過半数獲得でフランスはどんな国に変わるのか?=大前研一

「マクロン氏は優秀」というイメージが完成

マクロン氏は今のところ期待でもっていますが、少なくとも今回の外交は、選挙運動のどれよりも良かったということです。フランスのテレビではここまで褒めて良いのかと言うほど、みんなが喜んでいるのが分かります。やはり英語がうまく交渉力のある人で、さらにパーティーの様子などを見ていると2分ずついろいろな人と話し、パーティーに慣れている人だとわかります。

日本の安倍首相のように周りの様子を伺って何とかやっているというのとは違います。たくさんの人と少しずつ話すマクロン氏は、やはりテレビ映りが良いのです。そしてほとんどの人は「マクロンと話をしたが、あいつは優秀な奴だ」という印象を持ったのです。

170602oomaekenichi_1

G7の主催者はイタリアのジェンティローニ首相だったわけですが、そもそもレンツィ氏が戻ってくるまでの代役だったかもしれませんが、彼はあまり目立つことはなく、一方のフランスでは驚くべき現象が起こってしまったという訳なのです。

【関連】「トランプ元気で留守がいい」初外遊で透けた市場の本音と政治リスク=近藤駿介

【関連】マクロン仏新大統領に敗れたルペン氏の経済音痴ぶり/混迷するBrexit =大前研一

【関連】EU堅持の防衛ライン「フランス・ドイツ同盟」に死角はあるか?=大前研一

1 2

グローバルマネー・ジャーナル』(2017年5月31日号)より抜粋
※記事タイトル、太字はMONEY VOICE編集部による

無料メルマガ好評配信中

グローバルマネー・ジャーナル

[無料 週刊]
最新の金融情報・データを、大前研一をはじめとするプロフェッショナル講師陣の解説とともにお届けする“無料で最強メルマガ”です。テーマは週替わりで株式・世界・為替・商品市場と、具体的な不動産投資や債券、投資信託、ファンドなどのニュースも斬ります。

いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー