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理論株価の1万7067円前後で推移、ここからの変動レンジは?(10/11)=日暮昭

当マガジンは日経平均の妥当な水準として統計的処理で求めた理論株価をもとに、足元の相場の位置づけを評価する材料を提供するものです。原則として日経平均と理論株価の位置関係を示すグラフと表に若干のコメントを合せて毎週1回配信いたします。皆様のより良い投資成果のための一助にして頂ければ幸いです。
※「理論株価」についてはこちらをご覧ください。(『投資の視点』日暮昭)

プロフィール:日暮昭(ひぐらしあきら)
日本経済新聞社でデータベースに基づく証券分析サービスの開発に従事。ポートフォリオ分析システム、各種の日経株価指数、年金評価サービスの開発を担当。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。統計を用いた客観的な投資判断のための市場・銘柄分析を得意とする。

日経平均株価、10/7大引け時点の理論株価は1万7067円に

着実に理論株価への回帰が進む日経平均

2016年の株式相場は年初から波乱模様となりましたが、夏場から落ち着きを見せています。今回はこの傾向を理論株価と対比することで、より明確に数値的に見てみましょう。

下図は日経平均と理論株価、そして通常の変動範囲の下側とこれ以上の変動は行き過ぎとみなせる変動の下限を、年初から直近の10月7日まで示したグラフです。紺色が日経平均、青色が理論株価、緑色が通常変動の下側、赤色が変動の下限を示します。

日経平均と理論株価、変動の範囲
2016年1月4日~2016年10月7日

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日経平均は6月まで大きな変動を繰り返しており、1月21日と2月12日には下限を超えた後急反発しました。

その後、やや落ち着きを取り戻しましたが、6月24日には英国のEU離脱ショックで下限に急接近した後乱高下を経て持ち直し、8月以降、米ドルが100円から103円の範囲に収まるのにつれて日経平均の動きもおとなしくなっています。

これは日経平均が理論株価にサヤ寄せしたことで、軌を一にしつつあることによります。

下図は年初から10月7日までの日経平均と理論株価とのかい離率を、1~3月、4~6月、7~9月、そして10月の期間ごとのかい離率の変動平均の位置を併せて示したグラフです。

かい離率の推移と3カ月ごとの平均
2016年1月4日~2016年10月7日

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1~3月のかい離率の変動平均は6.17%、4~6月は4.15%、7~9月は2.32%、そして10月は7日までの平均が1.01%と、着実にゼロに向かって減少している、すなわち日経平均が理論株価に接近していることが分かります。

相場水準の変動自体とは別に、外部環境が落ち着いてくると日経平均は理論株価に回帰していく傾向があると言えそうです。ちなみに直近の理論株価は1万7067円と1万7000円台を回復しています。

Next: 詳細グラフ:理論株価の推移/変動範囲の上限・下限/直近5日かい離率

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