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ビットコインにはなぜ「常識」が通用しないのか?暗号通貨投資の基本戦略=メダカ

これがビットコイン相場の「全戻し」だ

急落は月曜と木曜に2波にわたって起きました。震源となったビットコインの値動きを振り返りましょう。

ポロニエックス(アメリカ)

月曜の高値2977ドル→木曜の安値2012ドル(▼32.4%)

コインチェック(CC)

月曜の高値33万3170円→木曜の安値24万7001円(▼27.0%)

これ以外の取引所も若干の違いはありますが、おおむね3割の下落です。調整というより「ガラ」と呼ぶのがふさわしい大きな下げでした。

今回はどのコインも大きく下げましたが、原因は春先からくすぶっていたビットコイン分裂危機の再燃です。ビットコインの今後のデータ処理方法について技術的な方針の対立があり、イーサリアムとイーサリアム・クラシックのように2つのコインに分裂する可能性が出ています。

その懸念が高まった4月頃に退避資金が流れたオルトコインたちは、軒並み高騰しました。その後、分裂は回避できそうだという楽観的な空気が広がり、ビットコインにも資金が戻ってきていた中で、今週のガラを迎えたわけです。

今回は下げがだいぶきつかったうえ、問題が解決していないのでさすがに回復まで数週間はかかるだろうと予想し、ツイッターや仮想通貨取引所「コインチェック(CC)」のチャットでも、もう一段の下げに警戒するよう呼び掛けていました。

しかし週末の時点でビットコインは半値戻しを達成し、CCのコイン全体ではほぼガラの前の水準に戻っています。

初めての相場が暗号通貨という方は急落に青ざめた半面、戻りもこんなものかと逆にすんなり現実を受け入れるのかもしれませんが、相場を長くやっている人間ほど、この戻りに驚いているのではないでしょうか。

少なくとも私の記憶の引き出しには、こうした動きはありません。ガラ直後の半値戻しは珍しくないですが、3割も下げた直後の相場全体の完全戻り暗号通貨ならではの現象でしょう。

経済理論ではなく需給がすべて

暗号通貨には、投資の灯台役となるべき適正な価格を算出する経済理論が開発されていません。適正な理論値が存在しないというのは、株なら企業の財務状況、FXなら政策金利といった数字で捉えられる材料が暗号通貨投資には乏しいことを意味します。

このため相場は、資金がどのくらい流入(または流出)するかという需給を強く反映します。チャートを見る人もいますが、短期の変動予測にはある程度有効かもしれませんが、大きなトレンドを予想するのはなかなか困難です。

しかし売買の材料を求めたいのが投資家の心理。何を買うべきか、誰もが判断の手がかりを求めているわけです。

このため、今回のように大手のビットマイナーの声明やこれまでもたびたび波乱を起こしてきた中国政府をはじめ当局の政策判断など、外部環境の影響を株以上に敏感に受けやすい特性があるといえます。

今回はビットコインのハードフォーク(分裂)懸念の再燃で下落し、普通ならしばらく回復に時間がかかるところを、あまりに大きな資金の流入があるために、不安を残しながらも買い戻しや新規の買い需要に支えられ、相場は急反発したということだと思います。

Next: 「運命の8月1日」岐路に立つビットコイン相場の強弱材料

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