2. なぜ今、“海外銀行口座”なのか?
上記でお話したことは、日本人であれば、誰でも大なり小なり感じていることだと思います。
そもそも、なぜ今「海外銀行口座」なのでしょうか?海外口座を持つことによって、何が可能となるのでしょうか?まずはそこからお話したいと思います。
【海外口座を持つと何ができるのか?】
今一度、日本人の海外銀行口座に対する需要が増えている要因を整理しておきましょう。それは主に、
- 日本円、日本政府、日本の銀行に対する信頼の低下
- 日本国内の投資に、よい選択肢がなくなってきている
- そのため、海外に対して投資意欲の高い方が増えてきている
などが考えられます。
続いて、海外銀行口座を持つ意味についてですが、それには大きく分けて2つあります。
1つ目は「本当の意味での外貨を持つ」ということです。これを聞いて「どういう意味?」と思われた方も多いでしょう。
当メルマガでは、誰でもできる資産形成の第一歩として、「外貨を持つ」ということを推奨しています。それには、資産保全の一手段としての「通貨分散」という意味合いがあります。複数の通貨を持つことによって、為替による資産の目減りをある程度防いだり、日本円だけで資産を持つのに比べてリスクを低く抑えられる、といった利点があります。
確かに、今は日本の銀行でも外貨を購入することは可能ですが、外貨を日本円と同じように自由に扱うことはできません。口座から外貨を現金で降ろす際にはいちいち手数料を取られたり、一部の支店でしか取り扱いをしていない場合などがあります。
それは結局、日本の銀行が消費者に代わって両替したり、外貨を海外から輸送しなければならないため、そのための手間賃がかかるからです。
しかも結局、日本の銀行を経由した外貨預金では、本当の意味での通貨分散にはなりません。それは日本の会社が管理している以上、外貨預金と言ってもただ単に「同じ会社のA商品とB商品を買っている」のと同じことだからです。
現状では、日本ですぐに起こる可能性は低いと考えられている「預金封鎖」ですが、万一、日本で発生した場合は、当然、外貨も封鎖の対象となります。しかも日本の銀行であっても、外貨預金はペイオフ(預金保護)の対象外です。
真の意味での外貨を持つとは、「海外銀行口座で外貨を持つ」ことだと言っても過言ではないでしょう。