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クレカ支払い滞納で「ブラックリスト」に載るとどんな不都合があるのか?=岩田昭男

それでも払わないでいると、いよいよブラックリスト入りへ

滞納がはっきりすると、カード会社からは支払いの督促状が届きます。また、督促の電話もかかってくるようになります。これは勤務先や家族に迷惑がかかるので、会員のプレッシャーになります。

しかし、それでも経済的困窮を理由に入金しないでいると、さらに泥沼にはまります。

返済の見込みがないとわかると、カード会社はそのカードを強制解約して、ハサミをいれて返却するように言ってきます。また、残金の一括返済の督促もきます。ローンやリボルビング残高が大きすぎて一括での支払いが無理とわかれば、分割で払うように言われます。

それでも支払いができない場合は、「給料」「車」「自宅」などの財産を差し押さえられてしまいます。

さらに、引き落とし日から61日以上または3ヶ月以上返済が滞っている場合には、ブラックリストに載ります。とはいっても、実はブラックリストというものは存在しません。カード会社は、信用情報機関に長期延滞を意味する「異動情報」を登録して、ネガティブ情報(事故扱い)にします。こうなると、完済から5年間はクレジットカードを作れません。オートローンや住宅ローンを組んだりもできなくなります

当然、経済的状況も悪化しますので、債務整理や自己破産という選択肢も考えねばならなくなります。将来への不安はさらに大きくなります。

再引き落としや振り込みを活用して自らの信用を守る

こうした破局を迎える前に、「延滞」に気づいたら、一刻も早くカード会社のコールセンターに連絡して相談してください。その際に延滞の理由をしっかり伝えることです。

不注意からの「うっかり延滞」なのか、今後も滞納する可能性のある「重度の延滞」なのか、自分のケースを詳しく伝えておくと後で役立ちます(カード会社が将来、何らかの便宜を図ってくれる可能性もあります)。

カード会社によっては、再引き落としをしてくれるところもあります。ドコモの「dカード」の場合、引き落とし日は毎月10日ですが、三大メガバンクなどの大手銀行の口座を利用しているなら、月末まで毎日(20日間)再引き落としをしてくれます(信用情報への「遅延」の登録はありません)。1度遅れても、同じ口座に入金をしておけば翌日には引き落としてくれるので安心です。

また、地方や中小の金融機関(ゆうちょも含む)の口座を使っていたり、10日以上の延滞の場合には、再引き落としでの救済範囲は限られます。その場合には、指定口座に振り込むやり方で対処しましょう。自分の使っているカードがどういう対応をしているのか、知っておくことが大切です。

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