来年1月から「積立NISA」がスタートします。そこで「積立NISA」「現行NISA」「確定拠出年金」それぞれのメリットとベストバランスを考えてみました。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
現行NISA、積立NISA、確定拠出年金…あなたに最適な制度は?
それぞれのメリット
来年の1月からはじまる「積立NISA」。来年から「現行NISA」か「積立NISA」のどちらかを選ぶ必要がありますが、証券会社各社からはまだ商品ラインナップの案内が届いていません。なので、どちらを選んだら良いのか、悩むところです。
まず、積立NISAのおさらいです。積立NISAは、年間40万円までの投資枠が、20年間積み立てできるというもの。投資できるのは、投資信託になります。
似たような制度に「確定拠出年金」があります。確定拠出年金は60歳まで積立可能で、掛け金はすべて所得控除になります。節税を考えると、確定拠出年金が非常に有利です。
大切なのは、現行のNISA、積立NISA、確定拠出年金の3つの非課税口座をバランスよく活用することです。
何に使うお金なのかを考えて選ぶ
積立NISAと確定拠出年金のどちらを選ぶべきかと言えば、扶養になっていない方でしたら断然、確定拠出年金からはじめましょう。所得控除が大きな魅力です。
確定拠出年金の個人型は、月額2万3000円まで。投資に回せるお金がこの金額以上あれば、家族の年齢から使う時期を考えて、どちらかのNISA口座を選びましょう。
積立NISAは20年間運用できますが、お子さんの教育費を考えた場合、お子さんの年齢で考えないといけません。
我が家は教育費のピークは長女が3年後、次女が6年後なので、「現行のNISA」の方が、使う時期までに大きな金額を入れられるので有利です。
また、教育費はほぼ目途が立っていて、老後資金を貯めたいのでしたら、トータルで預け入れ金額が大きい積立NISAの方が有利になります。
何に使うお金なのかを考えて、現行か積立かを選んでくださいね。
『教育貧困にならないために』(2017年8月3日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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