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お金の終わりと始まり。ビットコインブームが告げる金融資本主義の臨界点=伊藤智洋

金融資本主義のカラクリと限界

これまで投機市場が拡大し続けてきた理由は、基軸通貨であるドルの量をFRBという民間企業がコントロールしているからです。

投資経験の長い方ならわかると思いますが、リスクは、1%でも50%でもあまり変わりません。1億円を投じて、100億円になるか0円になるかのどちらかの投資機会があるとします。その際、0円になるリスクが1%、50%のどちらでも、それに乗る人たちはギャンブルとしてスリルを味わいたいという人です。

お金を守りたい側の人たちは、リスクに対して敏感になっているはずです。それにもかかわらず、現実には投機資金が実体経済をはるかに上回る金額になっています。

このような投機への積極性の裏側には、一部の民間銀行が、思惑で偏りを作り出せる仕組みがあります。

仮想通貨は、交換する相手が価値を認めていればいいだけなので、これからさまざまな種類のコインが発行されていくことになると考えられます。

その際、特定の団体や個人が、全体の流通量をコントロールすることなどできなくなります。このような変化は、投機市場をギャンブル市場へと近づけるため、大口の資金が投機から撤退せざる得ない状況になっていきます。

今こそ仮想通貨に目を向けるべき時

現在は、誰が見ても、その先がはっきりと見えている状況です。FRBは利上げしなければならず、世界全体がインフレの世の中を目指しています。

紙のお金インフレは、仮想通貨にお金としての価値が高まる過程で、いずれ止められなくなっていきます。仮想通貨の価値は、紙のお金に対して大きく上昇していくことになりますが、仮想通貨の価値が高くなるわけではありません

まだ紙のお金の価値が評価の基準になっている間に、少しずつ仮想通貨に目を向けた方がいいと考えています。

2019年、2020年頃、仮想通貨の次の大きな転換場面が訪れるかもしれないと見ています。その理由はまた次回以降に紹介します。
続きはご購読ください<残約10,000文字+解説動画2本+チャート7枚>

伊藤のパワー・トレンド理論を実践 少額投資家のための売買戦略

2017年8月13日号 目次
1. NYダウ、日経平均株価の2020年頃までのシナリオ
2. パワー・トレンド講座、第三十一回 いつ強弱を判断すればいいのか
※本記事で割愛した項目(解説動画&チャート付き)は有料メルマガ内で見られます。


※本記事は有料メルマガ『少額投資家のための売買戦略』2017年8月13日号を一部抜粋・再構成したものです。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。今月配信済みバックナンバーや本記事で割愛した全文(NYダウ、日経平均株価の2020年頃までのシナリオ)もすぐ読めます。

※過去の日経平均株価のシナリオの精度は、以下のアドレスで確認できます。
http://www.p-trend.jp/docs/Ito-NKPFM160801.pdf

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『少額投資家のための売買戦略』』(2017年8月13日号)より一部抜粋・再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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値動きには理由があります。一般的に言われているような確率や、需給の変化を見るだけでは、先のことなどわかりません。確率論や、統計データ分析をやりつくし、挫折を味わった経験があるからこそ、理解できた値動きの本質を書いてゆきます。

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