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【8月米雇用統計】今のドル円で突っ込みトレードは禁物!109~111円を想定=ゆきママ

ドル円の基本はレンジ相場

ドル円の日足チャートを見る限り、108円台での底堅さが目立ちますね。北朝鮮のミサイル発射で108円割れを試しに行きましたが失敗しており、今回の雇用統計でも数年に1度レベルのサプライズ的な下振れがない限り、ここを崩すのはかなり難しそうです。

一方、上値に関しても先日の月末需要で110円台後半が抜けきれず、8月以降に入ってから111.00円ラインはほぼアンタッチャブルな状態です。

したがって、今回の雇用統計ではよほどの数字のブレがない限り、相場が大きく動いていくことはないと思いますので、買いにせよ売りにせよ、突っ込みすぎたトレードは厳禁かと思います。想定レートとしては、執筆時点でちょうど1ドル=110.00円程度ですから、せいぜい上下に1円程度として109.00~111.00円と見ています。

ドル円の日足チャート

ドル円の日足チャート

1ヶ月以上、108~111円というレンジ相場になっていますから、引き続きこのレベルでの値動きが続く可能性が高そうで、これを意識してトレード戦略を練ることが重要と言えるでしょう。

短期ならレンジ下限では買いから、レンジ上限では売りから、という戦略も当然アリですが、買いか売りかのどちらかで言えば、売りからというのがゆきママの見解です。

やはり9月末までに債務上限の引き上げと予算案の成立が迫られる中、ドルは買いにくいというのが本音です。ハリケーンの被災者を救うために挙党一致で対応するのではといった指摘もあり、トランプ政権にとってプラスとの見方も増え始めましたが、まだ予断は許さないと考えています。

一応、9月19~20日のFOMC(連邦公開市場委員会)でバランスシート縮小、金融政策の引き締めが行われるため、ドルをガンガン売れるかというとそうでもない部分はありますが、これはすでに市場も織り込み済みですからね。

というわけで、先行指標もまずまずですから、予想並かやや強めの結果を想定しつつ、ドル円が上値を伸ばせば戻り売りをメイン戦略としてトレードしていきたいと思います。もちろん、あっさり111円を超えてレンジブレイクとなった場合は、一旦様子見ながらピークがどこになるかを冷静に探っていただければ。

政治ショーや北朝鮮問題などでノイズが多くなり、ドル円はやや決めうちが難しくなってきましたが、今夜の雇用統計がチャンスとなるかもしれませんから、準備を整えて活用できるよう頑張っていきましょう!

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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2017年9月1日)
※太字はMONEY VOICE編集部による

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